食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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「食育」に指導案とかないほうがいいだろう問題

11/02(金)午後は
ある小学校の食育研究発表大会で基調講演。

 

プログラムとしては
13:00~公開授業
14:30~全体会(開会行事・研究概要発表・指導助言)
15:30~講演
16:30 閉会行事。

 

研究指定された学校は
公開授業など
本当に頑張っていたと思います。

 

でも、全体会は正直、死ぬほどつまらなかった。
話してるほうも大変だっただろうと思うし
聞くほうも辛かっただろうと思います。

 

研究発表大会に出たことのある
教育関係者ならよくわかると思います。

 

こんな場に平然と参加していて
何の問題意識を感じない先生は
「学びは楽しい」
なんて口が裂けても言ってはダメです。

 

数十年前に作られた
フォーマットを
今でも使っている感じ。

 

「研究発表とはこうあらなければならない」
みたいな。

 

それがよくわかるのが
資料として配られる「要録」。

 

指導案、指導案、指導案。


しかも、その指導案
私が教育実習に行った
20年以上前から
フォーマットが変わってない(笑)

 

で、講演の最後に、
こんなお話をしました。

 

食育は大事です。
子どもたちの一生を左右する力があります。

そして、食は楽しいものです。

今日の研究発表は
素晴らしいとは思うのですが
要録を見てゾッとしました。

指導案、指導案、指導案。

先生方、タイヘンだっただろうなーって。
(頷いている先生方、多数)

食育って
子どもたちのためにやるものであって
研究のためにするのではないですよ。

「研究指定が終わったから終わり」
とかおかしいですよ。

そのためには
先生が食育を楽しまなきゃ。
じゃなきゃ、長続きしない。

楽しむためには
食育に関して
指導案とか無くしたほうがいい。

じゃなきゃ
「続けよう」
とか
「ウチの学校でもやろう」
とか、広がっていかない。

だいたい
先生方の働き方改革と言って
タイムカード導入と言ってるけど
それでは仕事が減らない。

私も大学に勤めていてわかりますが
行政とか
教育機関って
スクラップ&ビルド
のビルドは超得意なのです。

問題が起きないように
よりよくするために
いろんな制度や仕組みを作ります。

でも、
問題がおきたら大変なので
スクラップができないのです。

 

だから
仕事、業務が増え続けます。


ということで
具体的に、仕事を減らす提案を
積み重ねたほうがいい。

 

今回の場合だと
「食育の指導案は書かなくていい」
とか
「食育の研究発表の要録は作らなくていい」
とか。


指導案なんか作らなくても
食育に関してはいい教育はできる。

 

食育は子どもたちの未来に
やるものです。

 


子どもたちが幸せに
先生方も楽しく
保護者も感謝できる。
そんな食育。
みんなが幸せになれる食育。
そのために指導案って
必要なんですか?

 

なんてことを
語っていたら
最前列の
一部の方々の目が厳しくなってきました(笑)。

 

講演終了後
控室の校長室で
その一部の方の一人に
「先生は指導案書きにトラウマがあるようですね」
からはじまり
「指導案を書くのも
 教員の大事な仕事です!!」
とめっちゃ怒られました。

↑これが日本。

 

辛くなって
控室の目の前に飾られた花
撮ってみた(笑)

f:id:kab-log:20181102165130j:plain

 

これ、一年前にも
語った気がする
と思ったら
やっぱり語っていました。

www.goshisato1973.info

 

 

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