食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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和牛のお話②

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のつづき。

 

 

和牛を育てる農家は
大きく、「繁殖農家」と「肥育農家」に分けられます。

繁殖農家とは
母牛を飼育し子を生ませ、
子牛をセリ市場に出荷するまで育てる農家です。
子牛は約9か月間育てます。

 

肥育農家とは
セリ市場で9か月の子牛を購入し
約20か月育て(合計30か月)
肉牛として出荷する農家です。

 

繁殖、肥育それぞれ
必要とされる技術が異なるので
基本的には分業したほうが
効率的でしょうし
人口が増え
消費量が増える
成長社会においては
それでいいのでしょう。

 

しかし、成熟社会になると
根本的なジレンマが露呈します。

例えば
子牛の値段が上がると
繁殖農家は儲かりますが
肥育農家は経営が苦しくなるのです。

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その結果、
肥育農家が潰れたとすると
今度は、子牛の需要が少なくなり
子牛の価格が下落します。
そうすると
繁殖農家の経営が苦しくなり
繁殖農家が潰れます。

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これが市場原理であり
市場価格はそうやって決定されますが
問題は、
「じゃぁ、価格が上がったから」と
新規参入できるかと言うと
資金的にも技術的にも
なかなか難しい。

 

 

ゴーシ先生なんかは
黒毛和牛、サシ入り肉一辺倒の
価値観、生産流通体系がよくない
それをブチ壊せばいい
なんて簡単に考えてしまいます。

 

実際に、赤身もブームになっています。

 

しかし、
世の中そんなに
甘いものじゃありません。

 

県の畜産試験場
農林水産研究センターとかを見て
よくわかりました。

 

(つづく)

 

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