今日の午後は熊本から、ある小学生が
『九州大学総合研究博物館』の
特別展示
「きらめく甲虫 Brilliant Beatles part 2」
を見に来るということで
空いている時間で
九大を案内してあげることにしました。
展示内容は
予想よりも少なかったけど
めちゃくちゃ美しかったです。
で、
この展示を担当する
九大のスター教員、丸山宗利先生の研究室をノックすると
今は不在だけど、
大学に来ているといいます。
大学生協で、本を買い
サインしてもらうために
午後一番に再訪し
再びノック。
すると、在室!
事情を説明し、サインだけでも
とお願いすると
「今は来客中なので
30分後に来てくれたら、
標本室に案内します」
という神対応。
まず、標本準備室に招き入れていただき
超巨大カブトムシの標本を見せていただきました。
個人的に面白かったのは
すごく小さな昆虫標本の撮影風景。
「こんな機材使うんだ~」
という感じ。
それに、スタッフの会話が面白い。
「○○っぽいアリって日本いるんだっけ?」
「いますよ。○○の形状が○○ですけど…」
みたいな感じ。
それから別棟の
標本室に案内してもらい
いろんな昆虫標本を見せてもらいました。
10cmちかくあるゴキブリを見たときには衝撃。
もう、クワガタもカブトムシもゴキブリも同じです。
個人的に面白かったのは
スタッフの標本作業。
一つ一つ虫ピンでとめ
箱に固定していきます。
すごい現場でした。
最近、大学の存在意義にすごく懐疑的でしたが
やっぱり大学はスゴイです(笑)
農学というのは実学で
私個人としては
「農学栄えて農業滅ぶ」
なんてことがあってはならないと思っています。
あくまでも
農業の現場が発展するための
ものでなければならない。
しかし、
私が所属する
農業経済なんてのは
ある意味、現場の後追い学問。
先行的な成功事例を探し
その一般的普遍性、特殊性を明らかにする
みたいな。
毎日、本気でマーケティングや
マネジメントをやっていて、
成功事例の現場を創る私からすれば
「人生やり直すなら大学なんかいかない」。
でも、丸山先生のように
未知の昆虫を探すみたいな基礎科学は
たぶん、大学でしかできません。
ということで、
大学、いる。
人生やり直すとしても
こんなことを追求したいのであれば
大学行こう。
でも、
研究費は削減され、
研究者になれる枠が削減されているのも事実。
でも、子どもたちに
夢や希望を与えられることも事実。