これからの時代、これからの社会において
あらためて大学に進学する意味、意義を考えてみます。
まず、大学に進学することの
デメリットから考えてみましょう。
【デメリット①:お金がすごくかかる】
国立大学の学費が年間60万円。
私立大学の学費が年間100万円以上。
一人暮らしをした場合の生活費が年120万円。
とすれば4年で800万~1000万円くらいのお金がかかります。
機会費用(大学に行かずに働いた場合)を
年間300万円とすれば4年で1200万円。
合計で約2000万円くらいのお金を費やすことになります。
ただ、お金の場合は
投資と考えれば
大学卒業後に、
2000万円以上とりかえせばいいだけの話です。
【デメリット②:時間がすごくかかる】
大学を卒業しようとすると4年もかかります。
技術は指数関数的に発展するので
現在の4年間の変化ってものスゴイです。
これからは4年間でより劇的に変化するでしょう。
さらに言えば
人間の成長も指数関数的です。
より多くの経験をした人が
より多くの出会いを生み
多くの仕事をして
さらに多くの経験を積み重ね…
差はドンドンと広がります。
お金は取り返せますが
時間は取り返せません。
では、そこまで時間とお金を費やして
大学に進学するメリットは?
その目的、意義は?
ということ。
【大学進学の目的①:勉強のため、研究のため】
勉強のため、研究のために大学に行きたいというと
もっともらしいです。
だけど、それは
大学に行かなければ勉強できなかった時代の話であり
現在は大学に行かなくても
勉強や研究はいくらでもできます。
昔は大学教員しかもっていない知識や情報がありました。
昔は大学の図書館が知の宝庫だったのです。
でも現在は、
インターネットであらゆる情報にアクセスできるし
amazonでどんな本でも購入できるし
youtubeで世界の有名講師の講義を視聴することができます。
さらに言えば
大学に入学しなくても
大学の講義に潜り込めばいい。
学会に入会してもいい。
この現在の情報化社会においては
勉強や研究は、しようと思えばいくらでもできます。
【大学進学の目的②:就職のため】
確かに大学を卒業して資格を取らなければ
就職できない職種もあります。
例えば、医者、弁護士、薬剤師、看護師、等々。
そこを目指すなら
大学進学はマストでしょう。
しかし、一般企業に就職、
サラリーマンというのであれば話は変わります。
20世紀の成長社会においては
「失敗しない人材」が求められてきました。
だから、大学入試でも失敗しなかった
キライなことでもコツコツ努力できるような
人材を、大学入試というフィルターで
抽出してきたのです。
詳しくはコチラ↓
だけど、これからの社会
サラリーマンという
誰でもいい仕事は
AIにとってかわられます。
大学生に人気の銀行だって。
みずほフィナンシャルグループは、
従業員約8万人を26年度末までに
1万9000人減らす。
三菱東京UFJも2023年度末までに、
約4万人の従業員のうち約6000人を減らす。
これからは
就職のために大学
なんてことは成立しなくなるでしょう。
そもそも、その会社が
その職業が、その職種が
この先、存続するかを
見極める必要があります。
【大学進学の目的③:ステータス、社会的信用】
まぁ、高卒と大卒を比べたら
大卒のほうがステータスが高いというのは
現在でも根強く残っている価値観でしょう。
「東大卒」というと
やっぱり「スゴ!」って思う。
でも、人と出会ったとき
学歴聞きますか?
それで本当に人を評価、判断していますか?
すごい実績を残している人が
「高卒」だと聞いて、その評価を覆しますか?
ゴーシ先生の仕事、
つまり本や講演や
コンサルティングやプロデュースを
評価してくれる人がいます。
では、その人たちが
「ゴーシ先生は福岡教育大卒だから」
「ゴーシ先生は九大教員だから」
という理由で評価してくれているわけではありません。
仕事そのものに対する評価です。
では、その力が
学歴や所属によって身についたか
というと絶対にそんなことはありません。
私は、
いろんな本を読み
いろんな人に出会い
いろんな話を聞き
いろんな経験をし
いろんな挑戦をして
いろんな失敗もして
今の力を身につけました。
学歴が、ステータスや社会的信用になるというのは
大学に進学する人が少なかった時代の幻想です。
本当に評価されるのは学歴ではありません。
ただ、学歴でしか勝負するものがないのであれば
学歴くらい身につけておけばいいです。
【大学進学の目的④:なんとなく、みんなが行くから、不安だから、親が言うから】
実際のところ
大学進学の目的って
「なんとなく…」
「みんなが行くから…」
「行っておかないと不安だから…」
「親が言うから…」
という人が大半だと思う。
まぁ、それに2000万円と4年間の価値があると思えば
行く価値はあります。
だけど、経済的余裕がなければ
その先、奨学金地獄なんていう
未来が待っていることもあります。
【大学進学の目的⑤:自由な時間、豊かな経験、出会い】
私自身、生まれ変わったら
大学に行かないと思いますが
じゃぁ、大学に行かないほうがよかったかと問われると
やっぱり、行ってよかった。
それは、勉強できたとか
就職に役立ったとか
ステータスや社会的信用を得た
なんて理由ではありません。
思いっきりバンド活動やって
自分でイベントを企画・運営する経験をし
そのためにいろんなバイトやって
仲間とバカ騒ぎし、危ない橋もわたったり
それ以上に恋愛をして
自炊能力も身について
採用試験に2度落ちるという挫折もし
まぁ、いろんな意味で
自立のための時間となったからです。
だけど
それは大学に行かなければできないことではなくて
HIU(堀江貴文イノベーション・ユニバーシティ)でもいいし
私が尊敬する
中台さんや樋渡さんに弟子入りして
くっついて回れば
より豊かな出会い、経験ができるでしょう。
1年は世界を旅し
最後の1年は起業に挑戦してもいい。
まぁ、いずれにせよ
2000万円
4年間は大きい。
自分の人生を真剣に考え
そのために投資したほうがいいと思います。