今日は、食育シンポジウム
『ひろがれ、弁当の日!-未来を見せる-』。
とっても楽しみで
とっても不安な一日でした。
<楽しみな理由>
大学生だった彼ら、彼女らが
社会人になり
結婚し
親になり
その子どもを連れて
やってきてくれるのです。
次々と会場にやってくる
「弁当の日」OBの笑顔と
その子どもを見るだけでも感動的。
<不安な理由>
10年ぶりに再会する「弁当の日OB」もいて
どんな話をするか、私もわかりません。
当然、人前で話し慣れているプロ講師ではありません。
笑って、泣かすなんて無理でしょう。
そんな「弁当の日OB」にマイクを渡し
集客できるのか、
来てくれたお客さんを満足させられるのか。
<結果>
興業的には
いつもの数百人を集めるシンポジウムに比べれば
全然、ダメです。
でも、内容は
すごくよかった。
事前に「弁当の日OB」に
「ppt作ってきて~」
とお願いしていました。
実は、半分くらいは
作ってこないだろうと思っていました。
でも、ほぼ全員作ってきました。
自分の想いを盛り込んだpptです。
そこで、急きょ
佐藤、稲益、比良松の講演時間を削り
「弁当の日OB」の講演時間を
長くとることにしました。
そこで語られたのは
リアリティでした。
弁当の日をやっても、
社会人になったら外食が続く。
ストレスがたまる。
「食が大切」なんて言っているのは
経済社会の中ではマイノリティー。
酒におぼれる。
心も体もおかしくなる。
でも
結婚や妊娠、出産、子育て
病気・事故など
いろんなきっかけで気づくのです。
「やっぱり食が大事」
「自分には弁当の日の経験がある」
そうして
食を大事にした生活、
人生を取り戻していきます。
ある女子学生OBは
妊娠した瞬間
学生の頃に聞いた
「葉酸」の話を思い出し
外食生活を改めたといいます。
逆にいえば
学生の頃に
弁当の日に出会ってなければ
W佐藤(ヒロシ・ゴーシ)
の話を聞いてなければ
今の自分や子どもはいなかったんじゃないか
といいます。
最後のクロストークでこんな質問がありました。
「弁当の日をやりたいんですけど
反対する親が多いんです。
どうしたらいいでしょう?
そんな親に向かってメッセージを」
「弁当の日OB」
は答えづらいです。
だって乳飲み子を育てている真っ最中。
人生の先輩に
なかなかアドバイスなんてできません。
でも、一人の「弁当の日OB」
がこう言いました。
「孫」だと思うんですよ。
自分の子どもが、
その子ども(つまり孫)
に何を食べさせ
どう育てたいか。
そうしたら
「弁当の日、面倒なんかいえないでしょう~」
そのとおりです。
まさに、弁当の日は
10年後、20年後を見据えているのです。
そのための弁当の日です。
50人程度ではなく
もっと多くの人に
「弁当の日OB」の話を聞いてほしかったです。
弁当の日は10年先
20年先を見ています。