食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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PPAP

知ってはいたけど
時間がなくて、見ていなかった
ピコ太郎さんの『ペンパイナッポーアッポーペン(通称PPAP)』

12日、Youtubeで週間再生回数ランキングが
世界一になったそうです。

ということではじめて見ました。

普通に面白いし、頭にも残ります。

ただし、ミュージック・ビデオの面白さ、作りこみ方、完成度としては
岡崎体育さんの『MUSIC VIDEO』ほうが上だと思います。

だけど、PPAPが世界的なバズを生み出せたのは
・英語である。
・1分強と短い。
・シンプルでカバーしやすい。
ことにあると思います。

実際、
イタリア人のベーシストや
タイのピアニストのカバーは
めちゃめちゃカッコいい。


Pen Pineapple Apple Pen MEETS BASS (PPAP)

オフィシャルの再生回数は
約4500万回。
これだけで450万円の広告収入。。。

で、twitterでは
もしも村上春樹
PPAPを書いたらというネタが流行っていて
これも相当に面白いです。

 

ピコ太郎について語り尽くすことは僕にはできないし、
あるいは世界中の誰もそんなことはできないかもしれない。

彼は突然現れて、突然去っていった。
夏の終わりの 夕立ちみたいだった。
誰もその事実を上手く飲み込めていない。

ピコ太郎はいつも両手に何かを持っていた。
それは片方はポールペン
一確かパイロット製だったと思う ー
で、もう片方は決まって何か果物を持っていた。
僕が見たとき、それはリンゴだった。
正確には、リ ンゴに見えた。
彼は何にも持っていなかったと言う人だっている。
とにかく僕にはリンゴを持っているよう に見えたんだ。

「そのリンゴ、食べないのかい?」
僕が聞くと、彼はニヤリと笑ったように見えた。
そして、僕を見つめながら勢い良く
リンゴにボールペン を突き刺したんだ。
そして、こう言った。

「アッポーペン」

何が何だかわからなかった。

けれど、何も言わないのも悪いので
「なるほど」とだけ言った。
すると、ピコ太郎はおもむろに、
今度はパイナップ ルとボールペンを取り出してきた。

職人のように慣れた手つきだった。
そして、同じように突き刺した。

「パイナッポーペン」

僕は領き、「なるほどね」と言った。

もちろん、何にも納得はしていない。
今だってそうだ。

ピコ太郎の両手にはポールペンが突き刺さったリンゴと、
それからボールペンが突き刺さったパイナップルがあった。

「その二つをどうするんだい?」

僕は聞いた。

それは無粋な質問だったかもしれない。
だけど、聞かざるを得かった。
彼は再び一ある程度は予想していたが一
両手に持った二つをぶつけ合った。

そして、言った。

ペンパイナッポーアッポーペン」

その言葉を二 回繰り返した。

それで終わりだ。
この話に続きはないし、それ以上でもそれ以下でもない。
ある時期に、僕たちの前にはピコ太郎という男がいた。
それだけだ。
今でも誰かの前で同じことをしているのかもしれない。
ひよっとしたら、ジャステイン・ビーバーの前とかで。
(おわり)