食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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今日で自分の命が途絶える

昨日、母親から携帯に電話があって
従兄(いとこ)の奥様が亡くなったという。
普段から、密な親交があるわけではないけれど
この前、父の法事の際に会ったばかりだったので
すごく驚いた。

人は必ず死に
その死はいつ訪れるかわからない。
その宿命から逃れることもできない。

夕陽を見ながら考える。

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今日の夜
自分の命が途絶えたとしたら。

子どもが小さいし
やるべきこと、やりたいことも
まだたくさんあるので
心残りはあるけれど
でも、悔いはない。

 

今日、過ごしてきたように
子どもといっぱい遊んで
FBで流れてくる
先日のイベントの感想に胸をうたれ
お客さんに喜んでもらえるように
BBQで心を込めて肉を焼き
美しすぎる夕陽を胸に刻み
その中で遊ぶ子どもたちの姿を
目に焼き付けて
「あ~、今日もいい一日だった」
と思えるから、悔いはない。

 

「今日で自分の命が途絶える」
と仮定すると
人生は豊かで幸せになる。

 

「もっとお金があれば幸せになれるのに」
「もっと自由な時間があれば幸せになれるのに」
なんていう
フォーカシング・イリュージョン
(幸せになるための誤った観念)
から解放される。

 

「今日で自分の命が途絶える」
のだとしたら
お金がない、
なんて嘆いている暇が惜しい。
出世や昇進のために
イヤな上司にペコペコ頭を下げるなんて
バカらしい。

 

「今日で自分の命が途絶える」
のだとしたら
「美味しいものをいっぱい食べて…」
なんて言う人がいるけれど
実際にそうなったら
人はそんな享楽的な選択を選ばないはず。
少なくとも私は選ばない。

 

「今日で自分の命が途絶える」
のだとしたら
いつも通りの朝食がいい。
最近、朝食づくりは、
ヨメさんに任せっきりになっているので
最期の日くらいパパが作ろう。

ご飯を食べれることに
食材を作ってくれた人に
心から感謝しよう。

与えられた仕事は
一所懸命、全力でやって
目の前の人を喜ばせよう。

道花に咲く小さな野の花に気づき
その美しさを愛でよう。

困っている人がいたら
声をかけ、手を差し伸べよう。

(なんか、宮沢賢治みたいになってきたぞ)

子どもの話はしっかり聞こう。
子どもといっぱい遊ぼう。
その姿を目に
その声を耳に焼き付けよう。
いっぱいさわって
いっぱいキスしよう。
「大好きだよ」と
何度も伝えよう。

生んでくれたこと
育ててくれたこと
こんなに素敵な人生を与えてくれたことを
親に感謝しよう。

感謝したい人には
「本当にありがとう」って伝えよう。
「あなたがいてくれてよかった」
「あなたに出会えてよかった」
って伝えよう。

「あの人がいてくれてよかった」
「あの人に出会えてよかった」
と思ってもらえるように
残りの一瞬一瞬を大切に
やさしく、強く
人のために生きよう。

思ったコト
考えたコトは
こうやって文章に残し
表現しておこう。

いつも通り
美しすぎる夕陽を見て
明日も当たり前のように
朝日が昇るのだと信じて
一日を終えよう。

「今日で自分の命が途絶える」
のだとしても。

そして
こんなことは
今日で自分の命が途絶えなくても
できる。

ステキな人生は
未来にあって、いつか手に入るものじゃない。
このステキな充実した一瞬の積み重ねが
いつか振り返ったときに、
ステキな人生となる。

さぁ、今日もステキな一日にしよう。

感謝。
そして合掌。