食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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HLA

夫婦問題カウンセラーのもとには
いろんな問題が持ち込まれるが
「夫が生理的にムリ」
という女性からの相談もあるとのこと。

 

実は私も
「夫のことが生理的にムリになった。
 触りたくもないし
 触られたくもない」
というような話を聞いたことがある。

 

男性の私からすれば
この感覚がよくわからない。

 

いくら夫婦喧嘩をしても
生理的にムリとか
触りたくもない、触られたくもない
とは思わない。

 

なんでこんな感覚の差が
生じるのか…
なんてことを昨日から
ずっと考えていた。

 

で、見つかった。
私なりの答え。

 

HLA。

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HLAとは白血球の血液型。
白血球は免疫力だから
つまり、HLAは
免疫情報を受け持っている組織だということだ。

 

ちなみに
佐藤剛史はAB型」
という血液型は赤血球の血液型である。

 

赤血球の血液型はA、B、O、ABの4種類だが
HLAは数千万通りあるといわれてる。

そして様々な研究の結果、
人は自分と異なるタイプのHLA
つまり、自分にない免疫情報を多く持っている
相手に惹かれることが明らかになっている。

 

なぜか。

 

生物は、自分となるべく異なる遺伝子を持つ相手と交配することで、
より強い生命力を持った子孫を残すことがでる。

 

では、何を手掛かりに、
女性は、自分と遺伝子を見分けているかというと
「匂い」。

 

スイスのベルン大学、クラウス・ウィトキンス博士が行った、
44人の男子大学生と49人の女子大学生を対象としたTシャツ実験。

男性には、香辛料の強い食事や香水などの使用を避けて、
週末の2日間、同じ木綿のTシャツを着て過ごしてもらう。
その後、使用済みのTシャツは、
実験室に集められ、被験者の女性たちに
Tシャツの匂いを嗅いでもらい、
好感度のある順番に並べさせた。

その結果、女性たちは、HLA遺伝子の値が、
遠い男性のTシャツほど、
好ましい匂いと回答。

 

女性が男性に
(どんな男性かわからないのに)
一瞬で恋に落ちる
一目ぼれするのは
おそらくHLAの仕業だろう。

 

逆に
娘がパパの臭いを
「クサイ!」
と思うのも、逆の理由。
パパと娘はHLAが半分一緒なので
本能的に嫌がる。
(そうして近親相関を避け)

 

では、男性はどうか。
言い方を変えれば
なぜ、この能力が
女性だけに託されたのか。

 

女性は
「より優秀な子孫を残そうとする」
ので、選別が重要になり
臭いに敏感になる。
男性は
「より多くの子孫を残そうとする」
ので、相手は誰でもよく
臭いで相手を選ぶ必要はなくなる。

 

冒頭の問題提起。

 

「夫のことが生理的にムリになった。
 触りたくもないし
 触られたくもない」

なぜ、こんなことが起こるのか。

年収とか顔とか
そういう条件でパートナーを選び
これまでやってきたのだけれど
やり過ごしてきたのだけれど
いろんな問題が生じる中で
やり過ごせなくなり
「生理的にムリ」
という本能が表出したのではないか。

 

ヒトも、所詮、生き物。

 

女性は結婚相手の条件に「臭い」を入れておきましょう(笑)