以前、ドイツを訪れて本当に驚いたことがある。
写真は、BW州の州都、シュトットガルト駅前なのだが
(イメージとしては天神、博多みたいな感じ)
日曜日なのに、閑散としている。
というか日曜日だから、閑散としている。
日曜日には店を開けちゃいけないのだ。
「閉店法」(Ladenschlussgesetz)というのがある。
- 1900年 ドイツ帝国で閉店法施行。小売店の営業は平日の5時から21時まで許可。
- 1957年 旧西ドイツで閉店法施行。原則として、平日は7時から18時30分まで、土曜日は7時から14時までの営業を認めた。日曜は例外を除き営業不可。
- 1989年 閉店法改正。木曜日の営業が20時30分まで可能になる。
- 1996年 閉店法改正。平日は20時まで、土曜は16時まで可能になる。
- 2003年 閉店法改正。土曜日も20時まで営業が可能。
- 2006年9月1日に連邦基本法(憲法)の改正が行われ、この中で、「閉店法」を定める権限が、連邦政府(国)から州政府(地方)に委譲。
じゃぁ、
日曜日、みんなどこに遊びに行ってるかというと
家族で、公園で遊んだり
家族で、森の中を散歩したりしている。
日曜日でも店が開いている。
夜中でも開いている。
1月1日からでも開いている。
それは
とってもとっても便利なのだけど、
そこで働いている人がいる。
どこかの家庭が、
その家の子どもが、
寂しい思いをしているかも知れない。
日曜日に店がなければ
そこに買い物に行くことは出来ないけれど
そこで働く人たちも遊びにいける。
今、ドイツというと
脱原発や再生可能エネルギーに注目が集まっているが
そもそも、こんな暮らしや家庭を大切にする
しくみや意識から学ぶべきなんじゃないかと思う。