運搬船は、
こうして何度も漁場と港を往復して
捕った魚を運搬する。
本船は、港に帰ってこない。
今日は沖の島に泊まるのだという。
鐘崎に帰ってきたメンバーで
恵比寿祭りだという。
私も、その様子を見せてもらおうと
朝7:00に家を出る。
8:20に鐘崎に到着し
水揚げを見学。
10:00をすぎ、
漁労長の宗岡さん
の家に集まり
恵比寿祭り。
恵比寿祭りというくらいだから
何かの儀式があるのかと思っていたら
ただの朝ご飯食べ会(笑)。
しかも、適当に食べ始め
三々五々帰って行く。
ビールだってコップ一杯程度。
漁師のイメージが変わる。
(漁師って、集まれば
必ず大酒になると思ってた)
それもそのはず、その数時間後、
15:00にはもう出航で
また不眠不休の漁が始まるのだ。
今頃、本船でも
恵比寿祭りが行われているという。
彼らにとっての朝ご飯は
出港してすぐ16:00頃に船上で食べる。
昼ご飯は、夜、食べる。当然、船上。
そして夕ご飯が、漁労長の家で
朝食べる恵比寿祭り。
それが3日、4日と続く。
とすれば、、、
家族でご飯食べる時なんてないじゃん!
と言ったら
「そうですよ。生活時間が全然違いますもん」
と軽く答えられてしまった。
新婚さんには辛いなぁ。
宗岡さんの家には、
女性の方々が何人もいて
みんなで協力して料理し
みんなで協力して子どもや赤ちゃんの面倒を見ていた。
男性陣は協力して漁だ。
漁村というのは
社会的生物としての人間の特徴的生活が
色濃く残されている地域なのかもしれない。