食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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子どもが発達障害で…

岡山県のママさん(39歳、女性)からの質問。

 

私はシングルマザーで、
1人中学一年生になる息子を育てています。

ADHDです。
薬の服用はありません。
学校には行けれていますが、
勉強がすきではなく、
1人でいるのが好きです。
人が苦手です。

息子は頑張っています、
私の接し方にもっと工夫ができればと思いますが、
気持ちに余裕がない時には、
反省することがあります。

1人で動く能力はある子なので、
協力する、助け合うことができるようになって欲しいです。

子育てをする上で大切なことは幾つかあると思いますが、
先生が大事だと思うことは何かありましたら、
聴いてみたく、連絡させていただきました。

よろしくお願いいたします。

 

まず、最初の論点。
これからの日本、これからの社会がどうなっていくか。

  • 人口が増加する成長社会から、人口が減少する成熟社会にシフトします。
  • AIやロボットが人間の仕事を奪っていく、AI時代です。
  • 組織に属して働く社会から、個で仕事をする社会にシフトします。

そして、これらは
このコロナ禍で
テレワーク・リモートワークが一気に進んだように
そのスピードが増したように思います。

そうした、社会の変化に伴い
求められる人材像も変わってきます。

いろんな本を読んで
これからの成熟社会において
求められる人材像をまとめてみました。

f:id:kab-log:20200827104227j:plain

 

…成熟社会に求められる人材像って
発達障害の特長じゃん!

 

少し詳しく説明します。

 

これまでの日本は、「成長社会」でした。
人口が増え、消費量が増え、生産量が増え
三種の神器と言われるような製品が開発され
消費量が増え、生産量が増え。
普通に経済成長します。
普通に企業の業績も伸びます。
成長社会では、
普通にしていれば成長できるのです。
そんな社会では、「普通」が求められます。
みんな一緒がみんないい、社会です。
「失敗しない」
「言われたことをちゃんとこなす」
普通の人材が求められます。


しかし、日本の人口は
2008年にピークアウトしました。

 

現在、毎年30万人も人口が減少する
人口減少社会です。
各家庭には、家電も自動車も一通り揃い
昔のように、消費者が熱望する
三種の神器と言われるようなものは
なくなってしまいました。
人口が減り、消費量が減り、生産量が減り
経済が縮小する社会です。
「成熟社会」です。
そんな社会では、普通にしていたら業績は減少します。
縮小します。
普通じゃダメなのです。

 

そんな社会では
イノベーションを生み出す力が求められます。

その土台となる
「特別性」「個性」が求められます。
「妄想する」力です。
「失敗しても挑戦する」力です。
「こだわりまくる」力です。
「好きだから続けられる」力です。

 

成熟社会とは
そんな個性・特別性の多様性が
新たな付加価値を生み出す社会です。


「ウチの子、ちょっと変わってて…」
「ウチの子、こだわりが強くて…」
全然、OKです。
これからの成熟社会を担う人材です。

 

さて。
第2の論点。

1人でいるのが好きです。
人が苦手です。
息子は頑張っています。
1人で動く能力はある子。

全然、OKです。
有能な方、
現在、社会を引っ張っていっている方や
有能な経営者、イノベーターで
発達障害を公言している人は多いです。
例えば、成毛眞さんとか樋渡啓祐さんとか。
成毛さんの見立てでは、堀江貴文さんもそう。
ビル・ゲイツさん
スティーブ・ジョブスさんも多分、そう。

 

ゴーシ先生も、(多分、発達障害ではないですが)
一人でいるのが好きですし
人が苦手です。

 

そして
今、私がやっている仕事を
客観的に見ても
人と協力してやっている仕事
人と助け合ってやっている仕事なんて皆無で、
個人作業が99%です。

一見、会議とか打ち合わせとか
「みんなの協力している」ように見えがちですが
講演活動も、執筆活動も
セミナーを企画したり、
ワークブックを作ったり…すべて個人作業。

 

それは、私だけでなく
みんなそうで
行政職員でも、
農家でも、
自動車整備工でも、
パン屋さんでも、お花屋さんでも
実は個人作業の時間がほとんどなはず。

 

そして、その傾向は
このコロナによるテレワーク化、リモートワーク化で
さらに進んだ気がします。

 

だから、
「協力する、助け合うことができる」力は
あるにこしたことはないけれど
なくても全然、OKだと思います。

 

 

第3の論点。

私の接し方にもっと工夫ができればと思いますが、
気持ちに余裕がない時には、
反省することがあります。

これは、子どもに発達障害があろうがなかろうが
親なら誰でも思うことです。
親も、悩み、苦しみ、反省するから
成長するのであって
そして、子どもも
そんな時間を一緒に過ごすから
成長するのであって
反省もしないような親は相当ヤバイ。
そして、その親の子は地獄でしょう。

 

第4の論点。

子育てをする上で大切なことは幾つかあると思いますが、
先生が大事だと思うことは何か

 

一つ目は、子どもに愛情を注ぐこと。
ご飯をちゃんと作る。
基本的生活習慣を身につけさせる。
ダメなものはダメと躾ける。

 

二つ目は、子どもの力、未来を信じること。
特に、発達障害の子どもの場合
中途半端に、社会に適合させ、
中途半端に勉強させて、
中途半端な学力を身につけさせるよりは
好きなことを思いっきりやらして、
ある才能を伸ばしたほうがいいと思います。

 

例えば、最近、話題の将棋の藤井二冠。
将棋の優勝賞金は、竜王戦で4400万円。
これを安いと思うか、高いと思うか。
ちなみに、eスポーツ(ゲーム)の優勝賞金。
シューティングゲーム「フォートナイト」の世界大会の場合。
賞金300万ドル(約3億2600万円)。

 

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とすれば
ゲームに没頭することも侮れない(笑)。

三つ目は、子育ての責任を感じすぎないこと。

子どもが親元を離れるまでは、ある程度の責任はあります。
だけど、それからの人生のほうが長いし
それから先、身につく力のほうが多いです。

 

今の、ゴーシ先生があるのは
親元を離れてから身につけた力のほうが大きいです。
(愛情、食、基礎学力を
 親が身につけさせてくれたことは感謝しています)


子どもの人生の主役は子どもです。

そして母親だって
不完全な人間です。
できないこともたくさんあるし
完璧な子育てなんかできるわけがない。
子どもに、発達障害があろうがなかろうが。
だから、泣き言を言ってもいいし
弱みを見せてもいいし
人に相談してもいいし
泣いてもいい。

 

そして
あなたの人生の主役はあなたなのです。

 

最後に、いくつか本を紹介しておきます。

 

発達障害は最強の武器である (SB新書)

発達障害は最強の武器である (SB新書)

  • 作者:成毛 眞
  • 発売日: 2018/02/06
  • メディア: 新書
 

  

 

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