食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ゴーシ先生のお父さんは食卓にどう関わっていましたか?

先日の、食育講演会onlineを主催してくれた
鶴崎さんが準備してくれていた質問。

 

ちなみに、わたしが聞きたかったのは
先生のお父さんは
食卓にどう関わっていましたか?
ていうこと。

 

まず、父、史朗は、私が20歳のとき
47歳の若さで亡くなりました。
それから26年も経つので
いろんな記憶は不鮮明になり
でも、一部の思い出だけは
逆にくっきりと残っています。

 

父は、昭和の九州男児を地に行くような人で
無愛想で無口で
「お茶」と言えばお茶が出てくるし
男子厨房に入るべからずな感じ。

 

父との唯一の台所の思い出は
母の誕生日にシーフードカレーを作ったこと。
一緒に買物に行き
エビやホタテ等、めっちゃ高い食材を買ってきて
(節約志向の)母が
絶句した思い出のみ。

 

無愛想で無口なので
「コレ美味いな!」
なんて一言も言いません。
無言で食べ続ける(笑)

 

昨日、大分に規制した際
母が
「お父さんの好物を作ろうと思ったんやけど思い出せん。
 ゴーシ、お父さんは何が好きやった?」
…わからん。。。

 

そのくせ
「髪の毛が入っちょん」
とわざわざ指摘し
母は「黙って出せばいいのに…」
とか(笑)

 

ただ、食卓にはずっと父がいました。

 

小学校の先生をしていた父。

我が家の夕食時間は
17:00~17:30の間にスタート。

 

今、考えると不思議なのだけれど
その夕食の時間に
父が食卓にいるのです。

今になったらわかります。

 

父さん、まだ、
教員の就業時間中です。
裁量労働制なんかない時代です。

 

かつ、夏休みや冬休みに入ると
毎日、家にいました。

まぁ、当時は
そんなことも許されていた
ということにしておきましょう。

 

だから、ずっと家にいて
家族全員で食卓を囲む毎日。
家が一番好きな
(外食が好きでなかった)
父だったから
母は何でも作ります。

 

年に数回、忘年会などで
(飲み会などにも殆ど行ってなかったように思います)
夕食に父がいない日は
母が、二人で
イタリアンに行こう
フレンチに行こう
と言って、味やマナーを教えてくれるほどでした。


たまに
家族で外食することもありましたが
お金はないし、節約志向なので
行くのは
ジョイフル、鳴門うどん、鹿鳴春。
(大分の人ならわかる)

 

鮮明に覚えているのが
ある日、鹿鳴春(ファミリー中華料理屋)に
食べに行ったときのこと。

 

隣では、子どもの兄弟二人だけで
ご飯を食べていました。

いろんな料理が運ばれてくる
ウチのテーブルをじっと見ている二人。
その視線に気がついたのか
「いいなぁ」という言葉が耳に入ったのか
父と母は
「子ども二人だけなんかねぇ」
「一緒に食べる?って声かけよっか」
とか話しています。

 

たぶん、小学校高学年で
思春期の入りかけの自分。
「はずかしい、やめてよ」
「子どもだけで
 自分が好きなもの食べれるとかいいやん!」
とか思っていたと思います。

 

今なら
「よし!一緒に食べよ~」
って絶対に声かける(笑)

 

食の力を知っているから。
誰かと食卓を囲むことの意味を知っているから。
共食の意義を知っているから。

 

父、史朗は
言葉では、何も教えてくれなかったけど
背中で、すべてを教えてくれたと思います。

父の仏壇。

 

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大分に帰省すると
真っ先に父の仏壇に
手を合わせに走るとらじろうを見て
毎回、涙が出ます。

とらじろうを
虎史朗としたのは
父、史朗が見れなかった
この先を景色を見せるためです。

 

 

 

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