食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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壮大な勘違いの結果…

2年前のこと。

 

佐賀大人塾実践編が始まり
その生徒さんに
「鯉料理屋」の女将と
「こぎん刺し」をしている女性二人がいました。
(ゴーシ先生は、「こぎんざ姉妹」と呼んでいました)

まず、「鯉料理屋」をいかに繁盛させるかを
徹底的に考え抜き、
イデアを10も20も出しました。

そうこうしていたら
FB記事に、美しい刺繍の写真がupされました。

 

プロフィールを見ると佐賀市在住。
大人塾実践編のメンバーに間違い有りません。
『こぎん刺しってこんなに美しいのか…』


これが、壮大な勘違いの始まりです。

 

当時のゴーシ先生はノリノリで
正直、お金にも少し余裕があったので
みんなが幸せになるお金の使い方を
実践しようと思っていました。

 

そこで、すぐにDMを送りました。
「銀色の糸で鯉を刺繍できますか?
 できるだけ大きく。
 ○円くらいで引き受けていただけますか?」

「できます!やります!」
的お返事。

 

「じゃ、お願いします」
と男気ゴーシ先生は
その約束のお金をすぐに振り込みました。

 

ゴーシ先生の頭の中で思い描いていた
幸せなお金の使い方はこうです。

  • こぎんざ姉妹の収入になる。
  • その鯉刺繍を「鯉料理屋」に飾る。
  • その鯉刺繍に祈れば「恋が成就する」というスポットにする。インスタ映えスポットにする。
  • 鯉料理屋の集客になる。鯉料理屋儲ける。
  • モノはあるので、価値が無くなるわけではないし、場合によっては価値が高まる。
  • 鯉料理屋が儲ければ、買い取ってもらってもいい。

 

これは、みんなにwin-win-win。
でも、そんなこと誰もやらないから
ゴーシ先生、背中見せようと。

 

で、メッセージで
打ち合わせを重ねていたところ…


「これ『こぎん刺し』じゃなく『日本刺繍』です」
「は???、大人塾実践編の生徒さんじゃないの?」
「佐賀大人塾には参加していますが…」
「実践編じゃない…」
「はい…」
「壮大な勘違い(涙)」
「このオファーはなしですか?」
「いや、お願いします…」

 

で、スタート。

 

それから2年間。

 

最初から、2年かかると言われていたし
ゴーシ先生は
基本、「信じて任せる」タイプなので
連絡・報告がなくても全く気にせず。

そして今日。

 

できました。

 

f:id:kab-log:20200715170452j:plain

 

(額装していただいて
 蛍光灯を反射しているので
 本当の美しさは伝わりませんが)

 

まず、文献を調べ
構図・デザインを決定するだけでも1年。
北斎若冲を真似しても
男性的になりすぎるし
オリジナリティがない。

 

清水の滝に行ったイメージを
思い出しながら。
だから、透き通った
銀のイメージ。

そして
普通の鯉は「昇っていく」イメージだけど
ゴーシ先生のお話を聞いたら
天から降りていくイメージ。

 

ただ、それだけでは
全く華がなくて
飲食店に飾るのであれば
お客さんの目に留まってほしいので
グッチのデザインを参考に
ここにしかない
楽園のような花を散りばめました。

 

すご!

 

そのあとに聞いた
日本刺繍の技術がすごかった。

うまく解説できませんが
銀糸を作るのに
芯を抜いて?
紙をほどいて?
糸を作るだけで
2日間かかるらしいです。

 

f:id:kab-log:20200715170500j:plain

 

壮大な勘違い。

 

こぎんざ姉妹の収入にもなっていない。
諸事情あって、今は鯉料理屋にも飾れない。
win-win-win
の何ひとつも達成できていない。

 

でも、いいです。

 

この日本刺繍という
ものすごい技術・文化・伝統に
自分が協力して
一つの作品を残せたこと。

 

みなさんが
その価値を知ってくれたこと。

 

 

 

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