食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ゴーシ先生と学ぶ『いのちの寺子屋』

本日(11/23)は
「ゴーシ先生と学ぶ『いのちの寺子屋』」。

みんなで鶏をさばいて
みんなで食べようというワークショップです。

 

今回、鶏を提供いただいたのは
本間農園さん。

「ゴトウもみじ」
という鶏を1300羽飼養され
平飼いで、こだわり卵を生産されています。

 

興味深かったのは
まず、雛に玄米を食べさせます。
最初に食べたものに適応して
消化器官が作られるとのこと。

 

なぜ、玄米かと言うと
本間農園さんでは
おからや米ぬかなどの粗飼料を餌の中心にしています。

 

早くに卵を産み始めると
卵にエネルギーをとられ
体が大きくならないので
じっくり体を大きくして
それから卵を産んでもらうのだそうです。

inetoniwatori.com

 

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まず、本間さんのお話を聞きました。

 


次に、
今日の体験が充実したものとなるように
1日のルールを
子どもたちに決めてもらいました。

例えば、
ある子が命について真剣に考えているのに
その隣で「きもっ!」「くさっ!」「むりっ!」
とか言っていたら
せっかくの学びが台無しになるからです。

 

子どもたちから出てきたルールは

  1. 「静かに」と言ったら静かにする。
  2. マイナスな発言をしない。例)美味しくない、きもっ、ムリ!
  3. してもらったら「ありがとう」。
  4. 時間を守る。
  5. 返事をする。
  6. 積極的に参加する。

 

10:00、庭に出て作業開始。

まず、鶏に触れてみます。

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足を針金で縛り
木に吊り下げます。

 

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そして、首の頸動脈を
一気に切ります。

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そうい君。

自分が首を切った
鶏が絶命していく様子を
真剣なまなざしで見ていましたが…

 

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途中から、涙をこらえきれませんでした。

その様子を見て
涙があふれるゴーシ先生。

 

そのとき、彼が
何を感じ、何を考えていたか
彼のblogを読んでください。

 

yoshida-soui.hatenablog.com

 

また、真剣なまなざしで
鶏を見つめている
小学生男子がいて
「今、何を考えているの?」
と聞いた瞬間に
涙があふれ出てきて…

 

その様子を見て
涙があふれるゴーシ先生。

 

実は、今日
一番泣いたのは
ゴーシ先生(笑)

 

このあとは
鶏をお湯につけ
(60℃で1分がスタンダード)

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みんなで
羽をむしります。

 

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子どもは
私たち大人より
柔軟性が高いので
一定の時間をかければ
受け入れることができます。

だから
みんな羽むしりします。
「気持ち悪い」
「触れない」
なんていう子は一人もいませんでした。

 

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そして、いよいよ解体。

本間さんの鶏さばきの技術は
超絶素晴らしかったです。
無駄がなく、
すべてを食べきる。

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ぺぺんちの台所では
台所組がスゴイ準備をしてくれていました。

 

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ご飯を炊き
大人数にも対応可能な
つゆだく親子丼を準備し
宮崎の郷土料理「みそころばかし」
を準備してくれ…

 

さらには
レバ刺し
ハツ刺し
キモ・ヒモ煮つけを
作ってくれたり。

 

すっごい
happyなお昼ご飯。

 

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なんか、
おばあちゃんちに帰省して
いとこがいっぱい集まっている感じ。

 

混沌としていて
いろんな人がいるんだけど
厳しい「おいちゃん」がいて(ゴーシ先生)
みんな自由だけど
ビシッとしてるみたいな。

 

昼食後は
本気で作文を書かせます。

 

大人も書かせます。

 

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「できました~」
と言って
中途半端に書いた子どもは
突き返します。
「上手い、下手ではなく、
 心にあることを、本気で書きなさい。
 いっぱい書きなさい」

 

で、子どもたちが本気で書いた
感想文を読みながら
涙があふれるゴーシ先生。

実は、今日
一番泣いたのは
ゴーシ先生(笑)

 

その感想はコチラ↓

 

kurulikura23.hatenablog.com

 

われながら
素晴らしいワークショップだったと思います。




が、
本当に良かったのは
本間さんに出会えたこと。
本間さんが講師を担ってくれたこと。
構想段階では
私が鳥さばき・解体
の指導もしようと思っていたのですが
私がやっていたら
すごくロスが多かった。

 

本間さんは、肉をきれいに使い切り
奥様は、内臓をキレイに処理して
一切無駄なく使いきっていました。


これが命を大切に頂くということ。
ゴーシ先生、
その技術ないです。

しかも
骨を外し
もも肉を作る
ということができない。

これは
解体作業の中で
最も熟練を必要とするらしいです。


とすれば、
ゴーシ先生一人でやっていたら
実は、メニューの
親子丼なんて
できなかったかもしれない(涙)


本当に、本間さんのおかげです。
それだけでなく台所組。
主催者の吉田家族。
参加者の皆さん。

今日一日
最高な
ベストなワークショップができたのは
皆さんのおかげ
大感謝。



たいへんだけど
またやる価値がある。
と思うほどのワークショップでした。

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