食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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広島県での小学校での無償朝食提供の内容があまりにもお粗末論

今日は石川県小松市のある高校での講演。

 

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エアーの都合上、
小松空港で8時間過ごしました。

なんかの映画みたい(笑)

 

疲れ果てて
書きたいことは
山ほどあるのだけれど
ニュースステーションを見ながら
遅い夕食をとっていたら
驚くべきニュース。

 

広島県廿日市の小学校で
朝食を無料で提供するモデル事業を始めました。
理由は学力向上。

 


全国学力調査でも
朝食の摂取状況と学力の
明確な差は明らかになっています。
また、小学生の
朝食摂取割合は低下しています。

 

そういう意味で
小学校で子どもたちに
朝食を提供する
という取り組み自体は大賛成です。

 

しかも、無料で。

 

 

しかし、
そこで提供された
メニューを見て
驚きました。

 

 

無料かつ
調理の必要のないことが条件。
そこで
企業から提供された食べ物は

  • パン
  • シリアル
  • ジュース『野菜生活』
  • ヤクルト

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驚きました。

 

砂糖多すぎ。

 

 


講演で語っていますが…

 

砂糖を摂りすぎて
血糖値が急上昇し
それを抑えるために
インシュリンが分泌し
血糖値が下がりすぎて
ぼーっとなって
授業に集中できなくなる。
1、2時間目。

 

 

インシュリンが出続け
血糖値が下がり続けると
死んでしまうので
今度はアドレナリンが分泌され
血糖値を上げようとします。

 

でも、このアドレナリンは
攻撃ホルモンと呼ばれていて
イライラして
キレやすい状態になります。
そんなイライラ、キレやすい状態で
3、4時間目。

 

集中して勉強できるわけないです。

 

学力向上のために
始めた取り組みらしいのだけれど
正直
学力低下すればいい」
と思ってしまいました。

 

 

学力大事。
朝食大事。

 

 

だからといって
家で朝食を食べれない子供たちに
何でも食べさせりゃ
いいってもんじゃないです。

 

じゃぁ、ゴーシ先生ならどうするの?

 

地域の農家さんに

 

米と味噌と野菜を提供してもらって
(前日の夕方に仕込みをさせて)
朝ご飯食べれない子どもたちを
学校に集めて
自分たちで朝ご飯作って
食べさせます。

 

「そんなのタイヘンじゃないですか!」
「ムリですよ!」
「できるわけがない!」

 

やってみりゃーいいじゃん。
失敗したら
子どもたちに
「どうやったらうまくいくか」
を考えさせ
実際にやらせるな。

 

これからの教育って
そういう「思考」と「行動」の
教育なんだと思います。

 

 

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