のつづき。
和牛を育てる農家は
大きく、「繁殖農家」と「肥育農家」に分けられます。
繁殖農家とは
母牛を飼育し子を生ませ、
子牛をセリ市場に出荷するまで育てる農家です。
子牛は約9か月間育てます。
肥育農家とは
セリ市場で9か月の子牛を購入し
約20か月育て(合計30か月)
肉牛として出荷する農家です。
繁殖、肥育それぞれ
必要とされる技術が異なるので
基本的には分業したほうが
効率的でしょうし
人口が増え
消費量が増える
成長社会においては
それでいいのでしょう。
しかし、成熟社会になると
根本的なジレンマが露呈します。
例えば
子牛の値段が上がると
繁殖農家は儲かりますが
肥育農家は経営が苦しくなるのです。
その結果、
肥育農家が潰れたとすると
今度は、子牛の需要が少なくなり
子牛の価格が下落します。
そうすると
繁殖農家の経営が苦しくなり
繁殖農家が潰れます。
これが市場原理であり
市場価格はそうやって決定されますが
問題は、
「じゃぁ、価格が上がったから」と
新規参入できるかと言うと
資金的にも技術的にも
なかなか難しい。
ゴーシ先生なんかは
黒毛和牛、サシ入り肉一辺倒の
価値観、生産流通体系がよくない
それをブチ壊せばいい
なんて簡単に考えてしまいます。
実際に、赤身もブームになっています。
しかし、
世の中そんなに
甘いものじゃありません。
県の畜産試験場
農林水産研究センターとかを見て
よくわかりました。
(つづく)
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