食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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赤ちゃんへのプレゼントの一つは菌

高原農場実習2日目。

夕食準備の前、子牛が生まれました。

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さて、高原農場実習で
学生と一緒にセミナーを受け
「おおっ!」
と思ったことを(補足し)memo。

 

(以下、牛ではなく、ヒトの話です)

 


腸には100種類以上、100兆個にも及ぶ腸内細菌が生息。
腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、中間の菌の3グループで構成。

 

善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発にし、
食中毒菌や病原菌による感染の予防
発癌性をもつ腐敗産物を抑制する腸内環境をつくる。
また、善玉菌は腸内でビタミンを生み出し、
消化管の粘膜免疫を高める。

 

一方、悪玉菌が増えると、
肌が荒れ、免疫力が低下し、感染症、大腸がんを発症しやすくなり
生活習慣病を引き起こし
ウツな気分になり、
便秘が治りにくくなる、等々。

 

この菌のバランスを決定する重要な要因が「食」。 

 

さて、
赤ちゃんがいる胎内は無菌状態。
膣内は、強力な酸性で、
雑菌が膣内で繁殖できなくなっている。
当然、赤ちゃんも無菌状態。

 

出産時、赤ちゃんは母親の産道を通る際に、
赤ちゃんは口や鼻をぴったりと押しつけることになり、
そこに生息する菌を吸い込む。

 

膣内の菌は肛門に近いこともあり、
大腸に生息する菌とよく似ている。

 

赤ちゃんの体は
無菌状態だったので
その菌が
赤ちゃんの体内で
爆発的に増えることになる。

とすれば
ママの腸内に善玉菌が多いと
赤ちゃんは善玉菌まみれになり
ママの腸内に悪玉菌が多いと
赤ちゃんはいきなり悪玉菌まみれになる。

 

当然、そのあとの生活によって
赤ちゃんの菌のバランスは変わるが
悪玉菌が増えるような食生活を送っている家庭で育てば
やっぱり、さらに悪玉菌が増えるはず。

 

赤ちゃんへのプレゼントの一つは菌。
それを生み出すのは食。