食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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かかりつけ農家を創ろう、辻養蜂場①

4/13(金)は
「ゴーシ先生のかかりつけ農家を創ろう」projectの
一環で辻養蜂場に視察ツアー。

これまで
こんなことやってきました。

www.goshisato1973.info

 

www.goshisato1973.info

 

我ながら、いいprojectなのです。

 

で、今回は
辻養蜂場に視察ツアー。

 

 

 

蜂がおとなしくなるように
麻袋に火をつけ…

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蜂に刺されないように
ネットを準備し。

 

でも、今日は晴れていて暖かく
蜂に刺されるリスクは少ないという。

 

「?」
と思って質問してみると
ミツバチは社会的生物で
年齢により役割分担されていて
例えば
若いころは部屋の掃除
30代は門番
40、50代はミツ捕りのために遠征
みたいな感じらしい。


ちなみに
ミツバチの寿命は
1ヶ月なので
数日で10代が過ぎていきます(笑)。

で、血気盛んなのは
40、50代のミツバチ。

 

というのはハチは
一突きしたら
針が取れて死んでしまうらしい。

 

若いハチが血気盛んで
一突きしたら種が続かなくなる。
ということで
老い先短い40、50代のミツバチは
血気盛んなのだけれど
こんな晴れて、暖かい日は
遠くに採蜜に出かけているので
残っているのは
若くておとなしいミツバチだけ。


生物としての
リスクマネジメントなのですね。

 

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こんなに近寄っても
全然平気。

 

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さらに。

ミツバチは花から蜜を吸って
巣箱に持ち帰ります。
そして巣箱の中で待つ貯蔵係の
ミツバチに口移しで蜜を渡します。

この時、花から持ち帰られた蜜の中には
約60%の水分が含まれているので
保存できません。


貯蔵係のミツバチは、
受け取った体の中の蜜を
少しづつ糸のように引き伸ばしながら
巣穴の中に蓄えていきます。

そうしている間に蜜は
巣箱の中の暖かい空気に触れて乾燥していきます。
ここで水分は40%くらいになり、
粘りけがでてきます。


さらに、乾燥係がいます。
乾燥係はもう若いミツバチで、
巣箱の底に並んで力いっぱい羽根を振り、
風を起こして巣箱の中の換気をします。

 

乾燥係の羽根の力で蓄えられた蜂蜜はみるみる乾燥し、
約3日で水分20%くらいになり
ハチミツが完成します。

 

そんなハチミツを
俺らは食べてるのか!

 

もう、もう、ミツバチが
愛おしくてたまらなくなります。

 

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よく言われるように
働きバチは、
「2:6:2」の法則があり
よく働くハチ:20%
普通に働くハチ:60%
サボるハチ:20%
らしい。


では、
よく働くハチを集めて
エリート集団を作っても
やっぱり
「2:6:2」になるらしい。

 

これは、ハチにとって
リスクマネジメントで
全員が
「おら~、蜜、とりに行くぞ~」
とかなって
全員、農薬でやられてしまったら
群が全滅してしまいます。

 

だから
あえて、働かず、サボるハチが
存在するらしいのです。

 

なるほど~。

 

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さらに!

働きバチは、全員、メスらしいのです!!

 

オスは何をするかというと
何もせず、
与えられた役割は交尾だけ!

 

まじか!
ハチ、いいな!!

なんて言っていたら
なんと交尾をしたら
オスのハチの性器は
モゲテしまうらしいのです。

 

背筋が凍りました。。。

 

役割は性交だけ。
でもたったの一回。

 

う~ん、相手を誰にするか
本気で考えるよなぁ~。

 

いや、むしろ
「ハチっていいな」なんか
思ったけど
ヒトでよかったです。


 

なんて本気で考えていたら
参加者の一人が
「そのオスは、メスになって
 働きバチになるんですか?」
なんて聞いていましたが
そんなことはないそうです。

 

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私たちは
そんなハチミツをいただいているわけです。

 

ミツバチが愛おしくなって
愛おしくなって
たまらなくなって
ネットなしでも
全然平気になってしまう参加者。

 

 つづき↓

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