食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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これからの社会とこれからのお金の話②

なんで、銀行預金度が高いと問題か?

 

その②
銀行預金依存度が高すぎると
キャッシュレス化が進みません。

 

日本は、ある意味
世界一の、超現金主義です。

 

日本に住んでいると
「現金主義の何が問題なの?」
と思われるでしょうが
いろんな意味で大問題です。

 

簡単に言えば
遅くて、生産性が低い。

 


わかりやすくイメージすればETC。

 

周りの国は
ETCつけて
高速道路を「ピッ」と出入りしているのに
日本は
入り口で、チケットを取って
出口で、チケットを渡し
「いくらです」と料金を言われ
財布を取り出し、支払いながら
そのせいで、大渋滞がおきている感じ。

 

しかも
人件費もかかってる。

 

そんなことじゃ
この変化の激しい
グローバル社会では
絶対に乗り遅れます。

 

じゃぁ、なぜ、キャッシュレスが
進まないかというと
いろんな切り口はあるのですが
一つは
既得権益」でしょう。

地方銀行の平均的な純利益は約147億円(2016年3月期)。
その約13%はATM手数料で稼ぎ出しています。

そんな銀行業界が
現金主義を手放すわけがない。
キャッシュレス化をすすめるわけがない。

 

その銀行は、それぞれ
全国にATMを設置し
ある意味、いつでも
どこでも現金が引き出せる仕組みを作っています。

 

消費者からすれば
超便利…のように感じます。

 

しかし、その設置費用
維持管理コストは膨大で
年間2兆円以上だそうです。

 

銀行は
それを手数料という形で
消費者に負担させます。

 

ここで
問題その③。

 

現在は、マイナス金利時代。

例えば
金利0.001%とすると
1000万円を1年間預けた場合の利息が100円です。

ATMの引出手数料は
1回あたり、0~108円。
時間外だと108~216円。

 

つまり、1000万円の利息が
1回の手数料でとんでいきます。

 

ある調査によれば
1年間にコンビニのATM利用で発生する手数料は
平均2952円。


回答者のおよそ2割は、
年間5000円以上の手数料を支払っています。

はっきり言って
超もったいない。

 

私たちが
便利だと思っている社会は
実は超不便で
しかもその再生産コストを
私たちは、
「便利」と言いながら
支払い続けています。

 

では、どうすればいいのか。

 

簡単に言えば
現金を使わなければいい。
ATMを使わなければいい。

 

誰も使わなければ
ATMもなくなります。

 

携帯電話が普及し
公衆電話がなくなったように。

 

つづく。