食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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山極壽一先生特別講演レポート、その①

今日は「子どもとメディア全国フォーラム」。

ゴリラ研究の第一人者で
京都大学総長の山極壽一先生の特別講演
『ゴリラ研究者がみたスマホ社会』
を拝聴しました。

 

話は面白いし
知的だし
かっこいいし
ダンディーだし
「モテるだろうなぁ~」
というのが第一印象。

男としてもホレボレ。

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いろんな講演を聞いている
ゴーシ先生ですが
そのゴーシ先生が
最高に面白いと思えるほどの講演。

しかも。
会場一講演memoをとるゴーシ先生ですが
そのゴーシ先生のmemoが追いつかないほどの
情報量。

 

ということで
数回に分けて
山極先生の特別講演レポートをupします。

 

山極先生は1952年生まれ。
小さなころから一橋大学の構内に秘密基地を作り、
探検隊ごっこなどをして遊んでいたそうです。
志賀高原で野生の猿を見かけたのが
サル研究のきっかけ。

 

それ以降、40年間、寝ても覚めてもゴリラ。

 

さて。
「人間とは何か?」「社会とは何か?」
歴史の縮尺を広げて
解釈しなければならない時代になった。

これまでであれば
「文明、文化」をキーワードとして
産業革命くらいまでさかのぼればよかった。

しかし、人間そのものの歴史を考える必要が出てきた。
子どもは文明、文化に染まっていない存在。

ゴリラは霊長類で類人猿に属する。
約6500万年前に、サルの祖先がうまれ
サルとは約3000万年前に分化している。

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ゴリラ、チンパンジーはヒトと同じ。
サルではない。

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では、サルと類人猿は何が違うのか?

 

群れで暮らす霊長類は
互いの優劣、強弱を認知している。
だから対面することがない。
弱い存在が媚びる。
弱い存在が退く。
それは「戦う気はありません」という意味。

 

しかし、ゴリラは対面交渉できる。
あいさつもする。

コンゴでゴリラツアーで
ゴリラを観察していると
ゴリラが顔を近づけてきて
真正面から10cmの距離で対面する。


【ゴリラ注意】 野生のマウンテンゴリラの群れがカワイイ(o´∀`o)ノ

※この動画は講演で紹介された動画とは異なりますが
 同じように顔を覗き込んで、あいさつしようとしています。

 

これにはビックリ。


同じように、
チンパンジーとボノボものぞき込みを行う。

 

全然、怯えていない。

威嚇しているわけではない。

 

では、人間はどうなのか?

 

実は人間は「会話と食事」の機会に対面している。
しかし、それはテーブルをはさんだ距離。
それが安心して対面できる距離。

 

ゴリラのように10cmだと不気味。

 

いろんなゴリラやチンパンジー、サル、人間の
「目」を比較した研究がある。

 

すると
人間の目だけ特徴が異なることがわかる。
人間の目は白目がある。

 

白目を見ようと思えば、
テーブルの距離が必要。
そうして、その距離で心の動きを読んでいる。

 

「言葉」は習わないと使えない。
目で心を読むのは、
習わなくていい。
私たち人間には、その能力が
そもそも備わっている。

 

その②につづく↓

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