食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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本当に「自分を大切にする」ということ

「学校に行かないという選択」
が放映され、大きな反響をいただきました。


学校に行かないという選択

 

「学校に行けない」ことに
悩んでいる、子どもたちやその親に
届いたらなぁ、と思います。

 

ただ、
「学校なんか行かなくていい」
という間違った考えが広がることには
危惧しています。

 

日本には
「教育の義務」
があり、
それは子どもの義務ではなく
親の義務です。

「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ」

これ前提。

だから
「学校なんか行かなくていい」
ということはありません。

これ前提。

 

子どもには
学校に行く自由も権利も
学校に行かない自由も権利も
両方保証されています。

 

で、バオくんも
「自分を大切にする」
ということを
著書の中で繰り返し述べています。

 

見てる、知ってる、考えてる

見てる、知ってる、考えてる

 

 
重要なのは
この「自分を大切にする」
ということがどういうことなのか
ということです。

 

例えば

勉強が分かりません。
勉強キライです。
学校キライです。
家でテレビ見ていたいです。

これで学校に行かないことが
自分を大切にすることになるのかどうか。

 

私は大切にしていないと思います。
自分を甘やかしているだけ。

 

「大切にする」と
「甘やかせる」は違います。

 

例えば
子どもが
ブロッコリーキライ。食べたくない」
と言った時、
「嫌いでも食べなさい。
 緑黄色野菜には…
 食べていたら、いつかその美味しさが…」
と言って食べさせる親は
厳しいけど子どもを大切にしているでしょう。

 

「あ、そうね。
 じゃぁ、次からブロッコリーは使わんね」
という親は、
甘いだけで実際は子どもを大切にしていないでしょう。

 

ね。

 

「大切にする」と
「甘やかせる」は違います。

 

大切なのは成長。
本当に「人生」「未来」を考えているかどうか。

 

もし、学校でいじめがあったり
集団になじめなかったり
その学校で
自分が「成長」できず
別な場のほうが
「成長」できると思うのであれば
学校に行かないという選択はアリです。

 

単に勉強が嫌い、わからない
めんどうくさい
等々の理由で
学校に行かず
家でテレビを見続けたり
ゲームばかりしているのは
私からすればナシ。
「成長」への努力をせず
自分を甘やかせているだけ。
親が教育の義務を放棄しているだけ。

言っておきますが
生き物には
「自立と成長の本能」があります。

できるようになることが嬉しい
という本能があります。

どんな子どもでもあります。

 

あきらめの早い赤ちゃんなんていないでしょう?
2、3回寝返りうとうとして
失敗して「ムリ!」「できん!」
なんて思う赤ちゃんはいません。

 

つかまり立ちしようとして
2、3回こけて「ムリ!」「できん!」
なんて思う赤ちゃんはいません。


みんな、できるようになることが嬉しくて
自立と成長と本能を持っています。

 

その「自立と成長」の本質を
見極めていくことが
何より重要なのだと思います。

 

親は
子どもの「自立と成長」を信じ
どの場でそれが最大限発揮され
その場で最大限成長できるのか
考え、実現する必要があります。

 

 

そのうえで改めて。

甘やかせることは大切にすることと違います。