食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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教育庁にモノ申してみた

11/10(金)午後は
ある小学校の研究発表大会で基調講演。

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この小学校は
学校給食研究指定校に指定されていて
約3年間、教員研修にお伺いし
講演、アドバイスさせていただきました。

 

その集大成ともいえる
研究発表大会。

 

本当に実践・研究内容、
その発表は充実していました。
子どもたちの朝食摂取状況調査を行い
その改善を図り
「弁当の日」を行い
ゲストティーチャーを招いての農業の授業を行い…
と本当に充実していました。

 

ただ、充実しすぎていて
先生方は大変だっただろうなぁ…
って正直に思いました。

 

そこで、基調講演の最後に
こんな話を付け加えました。

 

 


本当に素晴らしい
実践、研究発表でした。
でも、先生方は大変だったでしょう。
今日の発表のために
相当な準備が必要だったでしょう。
発表された先生、
昨晩は何時に帰りました?
(22:30です)
でしょう!

食卓が大事、って研究発表しながら
先生のお家が食卓囲めてない。

 

そもそも
食べるって楽しいことです。
子どもたちも給食は楽しい。
それを研究しないといけないからと言って
アンケートとったりし始めると
先生方は、
食を、給食を楽しめなくなるのではないですか?

 

先生方が楽しくなかったら
子どもたちは楽しくないでしょう。

 

とっても素晴らしい発表だったけど
「もう二度としたくない」
なんて思った先生もいるかもしれません。
もしかしたら
校長先生も
「うわ~指定された…」
なんて思ったかもしれません。

発表を聞きに来られた
他校の先生は
「素晴らしいけど、絶対ウチはあたりたくないよね」
なんて思っているはずです。
(うん)

 

こんな素晴らしい実践なのに
みんながそんな風に思うということは
残念なことです。

 

他校の先生が
「ウチの学校でもやろう!」
と思えるような感じにしなきゃ。
他校の校長先生が
「次はウチに指定してください!」
って思えるような仕組みにしなきゃ。

 

教育庁の方々は
そんな制度設計にする必要があります。
教育レベル向上のための
研究指定だと思いますが
そんな罰ゲーム的では
広がりません。

 

先生たちのモチベーションが上がるような
インセンティブを設けるなど
そんな制度設計をする必要があります。

 

先生たちが楽しくないのに
子どもたちが楽しいわけがない。

 

働き方改革が叫ばれています。
子どもたちは、そんな先生方に教育されて
大人になっていきます。
子どもたちは先生方の背中を見ています。

 

という、先生方の気持ちを忖度して
教育庁の方々への提言です。
(会場、笑い)

 

 


ゴーシ先生、
どんな場でも
言いにくいことも
ズバズバ言ってしまいます。