食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


official web: http://goshisato1973.com/


佐藤剛史の著作一覧


佐藤剛史への講演依頼

講演依頼フォームはコチラ


佐藤剛史の講演のサンプル動画


佐藤剛史への連絡は→goshisato1973@gmail.com

友だち追加

グローバル人材とは?

25日午後は、福岡雙葉学園で講演。
対象は、保護者180名、女子高生500名。

f:id:kab-log:20170525144416j:plain

いろいろと考えた結果
「食育」にはほとんどふれず
1年に一度、するかしないかくらいの
レアなお話をしました。

 

講演終了後
保護者相手に本を販売し
サインをしていたら
女子高生が
「質問していいですか?」
と集まってきて
いつの間にか列に。

そういう意味では
今の高校生の胸に響く
お話ができたのではないかと思います。

 

講演のラスト10分は
質疑応答の時間を設けました。

 

あるお母さんから
「娘は、海外で仕事をしたいといっていますが…」
という質問がありました。

真摯に本気で答えました。

 

しかし、ある一節で
高校生大爆笑。

それは
「大学でも、社会でも
 グローバル人材の育成とか言っていますが…」。

高校生大爆笑。

聞けば、この高校でも
グローバル人材の育成
と言っているらしいのです(笑)

 

 

グローバル人材になりたければ
なればいいです。

 

だからと言って
ローカル人材がグローバル人材に比べて
劣っているかというと絶対にそんなこともなくて
ローカル人材も同じくらい重要です。

と前置きしたうえで
グローバル人材になりたければ
高校生のうちに留年してでも
留学していいし
海外の大学に入学してもいいです。

可能性は無限にあります。

 

でもそんなことをしなくても
高校生だって
世界の一流大学の講義や
世界的起業家の講演をネットで聞けます。

そんな経験を重ねていけば
グローバル人材になるために
「留学」「海外移住」
なんて観念から解き放たれて
福岡にいても世界とつながっている
グローバル人材になるかもしれません。

 

 

そのためにも、まず、親が
子どもの可能性を広げるために勉強することです。

という話をしました。

 

 

そんな話をしましたが
時間が足りず
自分のなかで消化不良。

帰りの車の中で
そのことをずっと考えていました。

「真のグローバル人材って何だろう?」

英語が喋れて世界を相手にビジネスしていたら
グローバル人材?
青年海外協力隊に行ってJICAなどで働けば
グローバル人材?
「こんなところに日本人!?」みたいなのが
グローバル人材?

じゃぁ、この高校、この大学の
学生・生徒みんなを
そんなライフコース歩ませることが
目標ですか?

みたいな。

 

ちなみに文部科学省
このように定義しています。

 

【グローバル人材とは】
「世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間」(「産学官によるグローバル人材の育成のための戦略」、平成23年4月28日)

 

「真のグローバル人材って何だろう?」

 

真剣に考えていて
真っ先に、頭に思いうかんだのが
阿蘇の大津ERIさん。
彼女は、FAOでプレゼンし
阿蘇の世界農業遺産登録を果たした立役者ですが
彼女の生活や活動は
基本、超ローカル。
でも、その彼女に会いに世界中から
阿蘇に毎年何百人も人が訪れています。
もしかしたら何千かも。

 

 

私が住む大入にも
ヒロキ先生、ルミ子先生という
ジェンベ奏者、ダンサーがいて
すっげーローカルを大切に生きていますが
世界各地から依頼があり
実際、世界を飛び回ってます。

 

あぁ、そうか。

 

大切なのはあくまでもニーズ。
「あなたが必要です」
という人がどこにいるか。

 

それがローカルにいれば「ローカル人材」で
それが世界にいれば「グローバル人材」。

 

そういうくらいのことなんだろうと思うし
さらに言えば
地元、国内で
「あなたが必要です」
って言われないのに
それを飛び越して世界から
「あなたが必要です」
なんてたぶんありえない。

 

結局のところ
幸せにできる範囲を
どこまで大きくできるかが問われ、
それが世界にまで行きつけば
真のグローバル人材と呼ばれるのでしょう。

 

 

英語が喋れるかどうかなんて
google先生がすぐに解決してくれる(笑)。