食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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大人になるということ

先日の「大人の入門式」。
まず、こんな話をしました。

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今日は大人の入門式ということですが
皆さんは何歳になったら大人になれると思いますか?

「20歳」
「18歳」

20歳、18歳、いろいろですね。


車の免許が取れるのは何歳でしょう? 「18歳」
お酒が飲めるようになるのは何歳でしょう? 「20歳」
女子が結婚できるのは何歳でしょう? 「16歳」
じゃぁ、男子が結婚できるのは何歳でしょう? 「18歳」
選挙権が与えられるのは何歳でしょう? 「20歳」

公職選挙法が改正されて
選挙権が与えられるのは18歳になりました(笑)

というように、
これらのことは法律によって
できる年齢、していい年齢が決められています。

 

 

では、18歳、高校卒業した大学1年生に
「あなたは大人ですか?子どもですか?」
と聞くと、なんて答えると思いますか?
「子ども」

そう。子どもって答えます。
では、20歳の大学3年生に
「あなたは大人ですか?子どもですか?」
と聞くと、なんて答えると思いますか?
「大人?」
大人と答える学生さんもいます。
でも、「まだ子ども」と答える学生さんも
たくさんいます。

では、その学生さんに
「なんで子どもだと思う?」
と聞くと、
「親に面倒見てもらっているから」
「経済的に自立できていないから」。

 

そうです。
みなさんは、18歳、20歳になれば大人になれる
と思っているかもしれませんが
18歳、20歳の大学生に聞けば
大人ではないのです。

 

 

もっと極端な話をしましょう。
現在、パラサイトシングルと言って
30代、40代になっても
結婚せず、親と同居し、
経済的にも、生活面でも
親に依存している人たちが
全国に、何百万人もいます。
たいして働かず、ご飯も洗濯も掃除も
全部、親に面倒見てもらっています。

この人たちは大人だと思いますか?

「…」

年齢的には、身体的には
法律的には十分に大人ですが
私は、大人とは言えない点があると思います。

 

大人になるってどういうことか。

 

それは自立するということだと思います。
経済的にも、精神的にも
社会的にも、生物的(身体的)にもです。

自立しようと思ったら
ソレができるようにならなければなりません。

ソレできなければ
誰かにやってもらわなければなりません。

 

例えば、
ご飯を作れなければ
誰かに作ってもらい
洗濯ができなければ
誰かに洗濯してもらい
お金を稼げなければ
誰かに養ってもらわなければなりません。

 

大人になるとは自立するということで
自立するためには
できることを増やしていかなければなりません。
つまり、
大人になるということは
できることを増やしていくということなのです。

 

できることを増やすためには
できないことに挑戦しなければなりません。
当然、できないことだから、失敗します。
普通は、失敗するのがイヤだから
なかなかできないことに挑戦したくありません。

 

でも、挑戦しなかったら
永遠にできるようになりません。
失敗しても
あきらめずに挑戦し続ければ
いつか必ずできるようになります。

 

そのプロセスが大人になるということなのです。

 

繰り返します。

年をとれば自動的に大人になれるというはありません。

大人になるとは
自立すること
できるようになること
挑戦すること
失敗しても続けること
そうして成長していくこと。

 

その大人への第一歩を踏み出すのが
今日なのです。