食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ピタゴラ装置=プログラミング学習

今日は、朝一で
佐賀県宇宙科学館へ。

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目的は「ビーコロ2017」。

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ビーコロとは簡単に言えば
ピタゴラ装置
装置は身の回りにあるもの
(定規、クリップなど)で作られており、
そこをビー玉が転がっていきます。
最初にきっかけを与えた以降は
連鎖的な運動のみで進行し、
あるいは転がっていった先で
次のものにぶつかって運動が引き継がれる、
あるいはそれが留め金になっているものを外すことで
次のものの運動が始まる、
といったふうに運動が引き継がれます。
世界的にはルーブ・ゴールドバーグ・マシン、
またはヒス・ロビンソン・ディバイスとも
呼ばれます。
wikipediaより)

 


おとちゃん、とらちゃんは
ピタゴラスイッチ
が大好きなので
連れて行ったら、案の定、大はまり。

 


佐賀県宇宙科学館「ビーコロ2017」大型コロコロ装置

 


それ以上に、はまったのはゴーシ先生。
「うお、すげぇ!」
「こうなるんか!」
「高校生やるな!」
とか言っていたら、
ついつい声が大きくなっていたらしく
解説スタッフの女性に
「お父さん、リアクションよすぎです(笑)」
と言われる始末。

 


で、分かったのが
ビーコロ(ピタゴラ装置)って
プログラミング学習そのもの。
学習指導要領の改訂で
2020年から小学校で
プログラミング学習が必須化されます。

 


ゴーシ先生、
プログラミング学習なんて
全く分かりません。
ということで、
先日、高校の同級生の工藤君に頼んで
「プログラミング学習体験講座」
を開催してもらいました。

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正直な感想としては
「あ、そういうことね…」。
プログラムを書けるようになるのではなく
「こうなったらこうなる」
「こうなるためにはこうすればいい」
というプログラミング的思考を
身につけるための教育です。

 


はっきり言って
この程度をやっていても
システム開発とか
アプリ開発なんかはできるようにはなりません。
参考までに
翌日から新小学校2年生のおとちゃんに
クラッチ(pc版)をやらせていますが
どんどんできるようになっています。


おとちゃんのスクラッチ

 

 


さて。
個人的には
プログラミング的思考を
PC上でやるのがスクラッチ
リアルにやるのがビーコロ(ピタゴラ装置
みたいなもんだと思います。

 

それさえ分かれば
クラッチをちょっとやらせ
ビーコロ(ピタゴラ装置)で一緒に遊んで
試行錯誤すれば、させれば
プログラミング的思考は身につくはずです。

 


言い方を変えれば
今から小学校の先生が
プログラミング学習を学んでも
ゴーシ先生のほうができるようになってるはず。

 

「もっと上を目指したい!」
「これを職業にしたい!」
と思うのであれば
工藤君のところのような教室に
ジャンジャン通えばいいのです。

 

そうそう。

 

ある親子が
地理学の習得に困っていたので
こんなアドバイスをしました。

 

「今なら、google mapとか利用すれば
 一気にリアリティが出るんじゃないかなぁ。
 ストリートビュー
 青森のリンゴ園を見るとか
 航空写真で阿蘇カルデラを俯瞰するとか」

 

その返事。

 

カルデラリアス式海岸
 山、川の名前、
 一気にクリアしました!
 やっぱりリアル大事!」

 

 

山、川の名前を覚えて
テストでいい点を取ることに
全く意味はないけど
子どもは、人は、
学びたい、知りたいという
本能があるはずです。

 


元素だって
「すいへーりーべー」
なんて何度も暗記するのは苦痛だけど
『世界一美しい元素図鑑』
とか眺めてたら
「きれー」とか思いながら
自然に覚えます。

 

私たち世代でも
歴史のテストは全然点がとれないのに
やたら坂本龍馬に詳しかったり
やたら織田信長に詳しい友達がいました。
理由は、大河ドラマにはまったり
竜馬がゆく』にはまったりしてたから。
単純にそれが楽しかったから。


だから、親は、教育者は
「学ぶこと」「知ること」を
楽しいことにすればいい。

 


私たちが小学生の頃は
すべて盲目的に暗記するしかなかったけど
今は、いろんなツールを使って
ビジュアル的に
リアルに、体験や記憶させることができます。

 

そのことを教師、親が
真剣に考える必要があります。

 

「とりあえず、
 いい大学に行かせたいから
 お金払って塾に行かせましょう」
なんて思ってしまうのは
親が勉強してないからです。

 

子どもに
「勉強しなさい!」
という前に
親が勉強しましょう。

 

「うちの子、勉強しなくて」
と嘆く前に
自分の不勉強を嘆きましょう。