食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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夢と志

先日の午前中は、
大分県日田市のある高校で特別講演。

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素直で、やる気のある高校生は
「打てば響く」ので
お話にも熱が入り
アドリブ満載となり
本当に楽しかったです。

 

特別講演の前には
生徒の発表がありました。

その中で
「私の将来の夢は、看護師になることです」
という発表がありました。

とっても素直で、やる気のある
発表で、みんなの未来を
心から応援したくなりました。
(で、講演に熱が入ったのですが)

 

同時に、10年前くらいに考えていた
「夢」と「志(使命)」の差について
思い出しました。

 

「夢」と「志」の差。

 

いろんな定義や
いろんな言い回しはあるのでしょうが
当時の私が考えたのは
「そのために死ねるのが志」
「そのために死ねないのが夢」
で、その考えは
今でも変わっていません。

 

違う角度から言うと
「夢は自分のため」
「志は人のため」。

 

「看護師になる」のは
確かに夢でしょう。
自分のためです。
看護師になれたからと言って
死ぬことはできません。

 

しかし、そこに「人のため」
という要素が加わってきます。

 

看護師になって何をするのか。
その生徒さんは
「看護師になって、途上国に行き
 その国の子どもたちや
 その国の病気の人たちを救いたい」
と語っていました。

 

そうすると「志」になってきます。

もし、
途上国の子どもたち、
病気の人たちを救えるのなら
私は命をかけてもいい
と思えるのであれば
それは立派な「志」です。

 

私は
「夢」は持っても、持たなくてもいい
と思っていますが
「志」は持つべきだと思っていますし
人生とは、「志」をさがし
それを叶えるための旅だと思っています。

 

私たちには
生まれてきた意味
自分にしかできないことが
必ずあります。

 

ちなみに
「夢」を「志望する職業」と
捉えている人も多いと思います。

 

「私の夢は、歌手になることです」
と志望職業を夢として語るから
過去の常識や価値観にとらわれた大人から
「そんなの無理」
「社会は甘くない」
「そんなことができるのは才能のある人だけ」
と否定、批判されるのです。

 

「歌手になる」という志望職業を
因数分解していけば
「夢」や「志」が見えてきます。

なぜ、歌手になりたいのか。

 

「歌が好きだから」
「多くの人に自分の歌を聴いてほしい」
「一生歌い続けていたい」
「誰かを自分の歌で喜ばせたい」
「歌を歌ってお金がもらいたい」
みたいな感じで、因数分解します。

 

そう考えていくと
この要素を一つ一つ実現するためには
「歌手」にならなくてもいいです。

 

芸能事務所に所属し
メジャーレーベルから
CDを出さなくてもいいです。

自分でCD作ってもいいし
(私の仲間にも、そうして
 とってもすてきな音楽活動をしている人は
 実際にいます)
youtubeにupしてもいいです。

 

夢は志望する職業ではありません。
夢と志は違います。
人生は志を探し、
それを叶えるための旅です。

 

さて、
あなたの志は、
使命は何でしょう。