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読書の力

完全な親バカなのでしょうが
音ちゃんの「読み」の力はスゴイです。

 

ひらがな、カタカナの絵本や
『エルマーとりゅう』などは
黙読でスラスラ読んでしまいます。

 

私からすれば
『音読したほうが頭に入るのに…』
と思うので
「音ちゃん、声に出して読んだら?」
と声をかけるのですが
黙読でも頭に入るので
音読の必要はないらしく
集中して、黙読で
スラスラとページをすすめていきます。

 

先日、ふと
音ちゃんにとっての
生まれて初めての漫画を与えてみました。

 

魚戸おさむ先生の
イーハトーブ農学校の賢治先生』。

小学校1年生の
生まれて初めての漫画にしては
渋すぎます(笑)。

 

字は小さく
ルビはふってはいるものの漢字も多く
単語も難しい。

 

そうすると、音ちゃん
なんと自然に
音読をはじめたのです!

 

たどたどしくも
一所懸命、声に出して読んでいました。

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なぜ、音読をはじめたのか。
その姿を見ながら
音読の意味を再確認しました。

今の、音ちゃんにとって
イーハトーブ農学校の賢治先生』
は、読むので精一杯で
おそらく、頭に入ってきません。

そこで、声に出して読み
その自分の声
自分の耳で聞いて
頭に入れ、理解しようとしていたのでしょう。

その自然の行動に
親としてというより
教育者として感動しました。

 

さて。

 

学力の基礎は言語能力です。
私たちは、考えるにも、理解するにも、
見聞きするにも、表現するにも、概念化するにも、
すべて言葉を使って行っています。

 

つまり、「読解力」「思考力」「理解力」
「分析力」「表現力」「概念化能力」
「想像力」「創造力」「コミュニケーション能力」
「問題解決能力」等々のすべては、
言語能力が基礎となっています。

 

そして、言語能力の基礎は、語彙力です。
小学校入学時の子どもの語彙数を見てみると、
普通の子どもで 3000 語、
遅れている子どもで 1500 語、
よくできる子どもで 6000 語程度と、
成績と語彙数は、見事に比例すると言われています。

 

参考までに、
宮島達夫他編『図説日本語 : グラフで見ることばの姿』
角川書店 , 1982 )によれば、
語彙数は、小学生で 5000 ~20000 語、
中学生で 20000 ~40000 語、
高校生で 40000 ~45000 語、
大学生で 45000 ~50000 語と言われています。

日本人の大人と日本語で
スムーズにコミュニケーションできる語彙数は、
35000 語という説もあります。

 

このことからもわかるように、
発達と語彙数は密接な関係にあります。
学力の基礎は言語能力であり、
言語能力の基礎は、語彙力です。

 

小学校入学前の子どもの言語能力、
語彙数を伸ばすのは、
「読み聞かせ」と「親子の会話」です。

 

小学校入学後の子どもの言語能力を伸ばすのは、
読書の量、読書の習慣です。
2013 年に文部科学省が実施した調査によれば、
親の経済力にかかわらず、
本や新聞を読むよう親から勧められている方が
国語、算数・数学のいずれも、
正答率が 10.7 ~17.1 ポイント上回りました。

 

保護者が子供と読んだ本の感想を話し合っている場合は、
知識の活用力を問うB問題の正答率が、
平均より 6.5 ~9.0 ポイント高かったのです。

 

文化庁は2014 年 9月 24 日に
「平成25 年度『国語に関する世論調査』」
の結果を発表しました。

全国 16 歳以上の男女を対象に行ったもので、
有効回答数は 2028 人。

1か月に何冊本を読むかについて聞いたところ
「読まない」が 47.5 %、
「1 ~ 2冊」が 34.5 %、
「3 ~ 4冊」が 10.9 %、
「5 ~ 6冊」が 3.4 %、
「7 冊以上」が 3.6 %でした。

 

11年前の調査と比べれば「読まない」人の割合が 10 ポイント増えました。
また「読書量は減っている」と回答したのは 65.1 %。

 

読書量が減っている理由(選択肢の中から 2 つまで回答)は、
「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が 51.3 %と最も高く、
次いで「視力などの健康上の理由」が 34.4 %、
「情報機器で時間が取られる」が 26.3 %、
「テレビの方が魅力的である」が 21.8 %でした。

 

これほどまでに読書ばなれが進んでいます。

 

だからこそチャンスと意味が際立ちます。

 

ある調査によれば、 20代、 30 代のビジネスマンは
1ヶ月平均 0.26 冊の本を読むのに対し、
30 代で年収3000 万円の人は平均 9.88 冊の本を読むそうです。

 

その差は約38 倍です。

 

読書が子どもの未来を創ります。