食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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グロービス経営大学院福岡校、出版記念特別セミナー

今日の夜は
グロービス経営大学院福岡校で
『出版記念特別セミナー:
 日本社会はどこへ向かうのか、教育改革/文部科学編~』
に参加しました。

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いろいろと
勉強になり
考えさせられました。

しかし、
現在、震災対応の最前線にいる
高島市長の話を聞けたのが大きかったです。

震災対応のため
わずか5分の滞在時間でしたが。

福岡市の震災対応の
スピーディーさ、スマートさは
すごいです。

社会的にも評価されていると思います。

高島市長から
市民の皆様へのメッセージ、お願いは2つ。

以下、私の考えも含めて
論を展開します。

①「現在の状況を冷静に見て判断、行動する」。

災害発生後、72時間は
「人命救助」が最優先です。
その後に
「生活支援」
「復興」
とフェーズが移っていきます。

しかし、人間は感情の生き物。
悲惨な現場や声を見聞きすると
感情的な行動に走りがちです。

具体的には
「今、被災地に行くべきかどうか?」
「今、それを送るべきかどうか?」
冷静に見て
判断、行動することが必要。

10必要なモノが
twitterfacebookで拡散し
現場に1000届けば
大変なのは現場です。

高島市長も
市長になったばかりのときに
東日本大震災を経験し
市民感覚」で情報発信して招いた混乱を
今回の糧にしているといいます。

だから今回は
こんなにも
スピーディーで、スマートなのです。

「現場に駆けつけて何かしたい」
気持ちも十分にわかります。

でも、冷静になること。

まず、前提は
「現場の資源を浪費しない」。
行く以上、自分の分の食料や
帰りのガソリンも積んで行きましょう。

次に費用対効果を高める。
「とりあえす、軽トラや自家用車に…」
なんてのは感情的。
どうせ行くなら
大型トラック借りて
いっぱい積んで行きましょう。

「大型免許ない…」
ならプロにまかせましょう。

最後に、自分の行動の効果、損失を考える。

「現場に水や食料を積んで駆けつける」
ことで、数名、数十名の
飢えや乾きを解決することはできます。

でも、それが積み重なって
福岡ー熊本間は渋滞が生じ
往復で10時間かかっているとか。

そのせいで
警察や自衛隊や救急車や
支援物資の大型輸送車、等々の
現地到着が遅れたら…
そのことで救われる命が失われたら…

損失のほうが大きいです。

その人自身も
10時間という時間をロスします。
10時間、一所懸命働いて
そのお金を寄付したほうが
よっぽど費用対効果は高いでしょう。

渋滞は大きな社会損失です。
それを生み出す原因になってはいけません。

ちなみに
福岡市は「西方沖地震」の経験があるので
明日、100人規模で職員派遣し
フルサポートするそうです。

くれぐれも言っておきますが
彼らの現地到着を
遅れさせてはいけません。

物資は、県、市、区レベルには
到着していて
足りないのは
ノウハウと人手です。

福岡市職員の現地到着を
遅れさせてはいけません。

インフラが復旧されれば
状況は変わります。

市民ボランティアが活躍できる
フェーズがきっとやってきます。
そのときのために
力とお金を蓄えておきましょう。

「今」を、冷静に見て
判断、行動することが必要です。

部分最適の総和は
全体最適にはなりません。

②ムード。

暗くなって
自粛して
問題が解決できるなら
いくらでも暗くなりましょう。
いくらでも自粛しましょう。

それでは
何にも解決しない。

明るくいましょう。
明るいムードを作りましょう。
「九州、スゴイ!」
「九州、最高!」
を作りましょう。

国内外から、九州に来たくなる
そんな基礎と経験と
メッセージを創りましょう。

私も自粛モードでしたが
止めます(笑)

自分が正しいと思うことを言い続けるしかないです。
炎上しても仕方ないです。
間違っていたら、謝ります。
だから発言します。

ちなみに
「お前は何をやったの?」
と問われれば
熊本の仲間に
「乳幼児がいる避難所生活家庭」に
我が家の離れを使ってもらう
提案をしています。

誰にも迷惑をかけない
自分しかできない提案です。

それを一人一人が考え
積み重ねていきましょう。

九州は最高です。

すごい余震に見舞われながら
こんなことを考えていました。