食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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偏食・少食問題

今日の午後一はある幼稚園での
食育講演会。

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後半20分は
質疑応答コーナーを設けました。

そうしたら
子どもの偏食・小食で悩んでいる
お母さんの多いこと!

80%くらい。

 

ウチの子たち(おと、とら)は
食べすぎるくらい食べすぎるので
その悩みが全く分かりません。

 

そこで、
ウチの子が
もし偏食・小食だったら
どうするかって考えました。

 

食べなくていいです。

当然、ごはんを残すのなら
おやつはないです。

 

野菜嫌いでも、
夕食も野菜たっぷりのごはんです。

 

それがイヤなら
食べなくていいです。

 

当然、
「お腹が減った~」
と言ってきても
朝ごはんまで何もないです。

 

朝ごはんも
ご飯、野菜たっぷりみそ汁、野菜の浅漬け
だけです。

 

それがイヤなら
食べなくていいです。

 

それを繰り返します。

 

それをやっていれば
いつか絶対お腹が減って
食べるようになるはず。

 

外遊びも思いっきりさせます。
カロリーを消費させます。

私ならそうします。

空腹は最高のスパイスです。

いつか絶対に
「白ご飯、おいし~」
って日が来ます。

 

 

いろいろと話を聞いていると
先回りしすぎているような気がします。

「食べないとお腹が減るんじゃないか」
「お腹が減ったらかわいそう」
「そのためにちょっとでも食べさせたい」
「どうやったら食べるかな」
「子どもが食べるものを作ろう」
「じゃぁ、野菜を減らそう」
「パンが好きだから、パンに変えよう」
というような感じ。

 

「ご飯食べてないから、お腹減ってないかな」
「お腹減ってたら、かわいそうだな」
「おやつ食べさせておこう」
「子どもが好きな…」
というような感じ。

生まれつき
胃が小さい子はいると思います。
その小食はあると思います。

では、生まれつき
偏食があるといえば…

みんな絶対に好き嫌いがあります。
本能的に苦いものや酸っぱいものは苦手です。

でも、それは
偏食に直結しません。

 

偏食になるかどうかは
たぶん、育ての問題。

 

前述のように
先回りのしすぎです。

 

 

ウチの食卓は
「ないものはない」
「だされたものを食べる」
暗黙の基本ルールです。

 

ウチの子たちも
みそ汁の出汁のイリコや昆布を
「パパ、食べて」
と言ったりはします。

でも、
「今日は、ご飯じゃなくてパンがいい」
なんて絶対に言いません。
言っても絶対にパンは出てこないし
家にパンがないことを知っているからです。

 

お腹が減るつらさを知っているので
「嫌いだからご飯食べない」
なんてことも言いません。

 

ということで
私は
子どもの偏食・小食は
子どもの問題ではなく
親の問題だと思います。

 

 

親は
子どもに食べさせたいものを
ちゃんと作りましょう。
子どもが食べなくても
作り続けましょう。

 

その食が子どもの未来を創ります。