食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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学力の樹

6月に開催された
『子どもの学びと暮らしシンポジウム』。

 

福山市の友道先生には
食育で学力が伸びる!?」
という演題でお話しいただきました。

 

その中で
「学力の樹」
という話がありました。

 

その話が
とても面白く、印象深く。

 

それ以来、
「学力」をキーワードに
いろんな本を買いあさり
読みまくっています。

 

その一つが
志水宏吉氏の
『「つながり格差」が学力格差を生む』。

その中で
「学力の樹」の話がありました。

抜粋して
わかりやすく表現を変えて
紹介します。
(本文は学術書なので
 全体的にちょっと難しい)


「学力の樹」

樹というのは、
「葉っぱ」と「幹」と「根っこ」から成り立っていると
考えることができます。

学力の樹とは
学力の中身を
学力の構造を
把握するために編み出した
イメージです。

まず「葉っぱ」。

「葉っぱ学力」とは
知識・技能。
知識とは、
様々な教科の学習の中で
学び取る様々な事柄です。
技能とは、
リコーダーのふき方
前転の仕方
計算の仕方など
習得する技術・能力です。

植物が葉っぱで
光合成をして
新しい養分を創り出すことができるように
人間も
新たな知識や技能を獲得することで
何か価値のあるものを
生み出すことができます。
そして
葉っぱの量が多いほど
光合成の量が増すように
人間も
多くの知識や技能を
持てば持つほど
新しいものを生み出す可能性が高まります。

葉っぱ学力とは
いわゆる「見える学力」です。

一方、見えないのが「根っこ」
「見えない学力」は「根っこ学力」です。
根っこの役割は二つあります。
一つは、樹全体を支える役割、
もう一つは、
樹の成長に不可欠な
水や養分を吸収する役割です。
「根っこ学力」とは
意欲・関心・態度。

ただ、ペーパーテストでは
この意欲・関心・態度を
適切に評価することは難しい。

最後に
「葉っぱ」と
「根っこ」をつなぐのが
「幹です」。

葉っぱでできた養分は
幹を通じて根っこに降りていき
根っこで吸収した水や養分は
重力に逆らいながら
幹を通じて
一枚一枚の葉っぱまでいきわたります。

この「幹学力」が
「思考力・判断力・表現力」
です。

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なるほど~
って思いました。

 

しかも
葉っぱの部分の直径くらい
根っこも広がっていると聞いたことがあります。

 

つまり、葉っぱを広げるためには
同じくらい
根っこを広げないといけないということです。

 

「見える学力」
だけでなく
それを支える
「見えない学力」
が大事だということです。

 

では、
そんな樹を育てるには
土が必要であり
水が必要であり
光も空気も必要。

 

では、それって?

 

今、「学力」について
聞きたくて、学びたくて、
語りたくて仕方ない(笑)