食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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ガマンの力

あなたは、
あなたの子どもをダメにする
最も確実な方法をご存じだろうか。
それは欲しがるものを
なんでも与えてあげることです。
子どもは確実にダメになってくれることでしょう。

これは、
教育を志す人なら、誰もが読む
ルソーの『エミール』。

 

子育てするうえで
「がまん」
を教えるのって
すごく大切です。

 

こんな実験もあります。

 

有名な
マシュマロテスト。

幼稚園の4才の子ども186人を対象。
ある子どもは、
何もない机と椅子だけの部屋に通される。
机の上には皿があり、
マシュマロが一個載っている。

「ちょっと用があって部屋を出るよ。
 そもマシュマロは君にあげるけど、
 私が戻ってくるまで
 15分間、食べるのを我慢してたら、
 マシュマロをもうひとつあげる。
 私がいない間にそれを食べたら、
 ふたつ目はなしだよ」
と言って部屋を出る。

子どもたちの行動は、
隠しカメラで記録された。

映像を分析した結果、
マシュマロを見つめたり、
触ったりする子どもは結局食べてしまう率が高いこと、
我慢できた子どもは目をそらしたり、
後ろを向いたりして、
むしろマシュマロから
注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。
実験に参加した者のうち、
我慢してマシュマロを食べずにいられた子どもは
1/3ほどであった。

追跡調査が実施された。

その結果は、
就学前における自制心の有無は
十数年を経た後も持続していること、
またマシュマロを食べなかった子どもと
食べた子どもをグループにした場合、
マシュマロを食べなかったグループが
周囲からより優秀と評価されていること、
さらに
両グループ間では、
大学進学適性試験(SAT)の点数には、
トータル・スコアで
平均210ポイントの相違が認められる
というものであった。

 

簡単に言えば
将来の可能性は
幼少期のガマンによって決まる。

 

こういうことが
頭にあるので
私は子どものおねだりを
一切聞きません。

 

おとちゃん、とらちゃんも
もう十分にそれを分かっているので
おねだりすることはなく
(当然、店でダダをこねたりすることはなく)
欲しいものがあっても
ガマンしています。

 

でも
「花火をしたい」
というおとちゃんの小さな声に耳を傾けていて
今日のような
三連休の前とか
「ハレの日」
にサプライズで
花火を買って帰ります。

 

当然、二人は大喜び。

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一本一本の花火に
狂喜乱舞します。

 

大切な大切な花火なので
一パックを1日で使うなんてしません。
ちゃんと
明日
明後日の分もとってます(笑)。

 

明日、明後日のためにガマンができる。

 

子どもをダメにする方法は
簡単です。

欲しがるものを
なんでも与えてあげることです。