FBでシェアされている
『60人中、58人が奇形精子、食べ物がもたらす不妊のリスク』
http://macrobiotic-daisuki.jp/kikei-2843.html
という記事。
食べ物が大事だと言うことは分かる。
だけど、
「60人中、58人が奇形精子」なんていう
センセーショナルで
恐怖をあおるような
キャッチで
シェアが広がっていくのは
SNS社会の怖さだと思う。
ロビン・ベイカーの
『精子戦争~性行動の謎を解く』によれば…
- 精子は役割によりカミカゼ集団とエリート集団に分けられる。
- カミカゼ集団の役割は受精ではなく、ひたすら敵を攻撃することにある。(この場合の敵とは、他のオスの精子)
- カミカゼ集団はブロッカー(守り屋)精子とキラー(殺し屋)精子で構成される。
- ブロッカー精子は年老いた精子が中心。
- 子宮頚(けい)管内に多く留まり、群れを作って他人の精子の子宮内への進入を防ぐ。
- そのため形状は尻尾がコイル状に曲がっていたり、胴体が曲がっていたり、デカ頭や複数の頭を持っていたりと、子宮頚部に留まりやすい構造になっている。
- 1回の射精で数は数千万。
- キラー精子は他人の精子に出会うと、自分の鋭い頭の先で相手の頭の横の弱い部分を狙って突っつき、腐食性の毒素を注ぎ込み殺してしまう。
- 1匹のキラー精子が持っている毒で大量の相手の精子を毒殺することができる。
- エリート集団は受精のためのひと握りの精子でエッグ・ゲッター(卵獲得)精子と呼ばれる。
- エッグ・ゲッター精子はキラー精子と同様よく動きまわり、外見も酷似しているが、頭部がキラー精子よりやや大きいのが特徴。
- 約100万匹のエッグ・ゲッター精子は約2億匹のキラー精子に囲まれながら卵子を求めて行動する。
という説からすれば
奇形なのではなく
いろんな形があるのが普通。
精子を多彩な形に変化し
役割を分担させ
子孫を残せた個体が
生き残っていくという考え方は
あり得ると思う。
かく言う私も
『精子戦争』を読んだに過ぎないので
どちらが正しいかは
何が真実なのかは
分からない。
しかし、
一面的な見解だけが
センセーショナルで
恐怖をあおるような
キャッチで
シェアが広がっていくのは
SNS社会の怖さだと思う。
ゴーシ先生は
セーシも語ります。
『Mr.Children 2001-2005 <micro>』と
『Mr.Children 2005-2010 <macro>』。
ジャケットに写っているのは
microがもっともミクロな細胞「精子」
macroがもっともマクろな細胞「卵子」。
その全く違う2つの細胞があわせって
新しい命が生まれることを願う思いが込められているそうです。