食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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西日本新聞 2013/07/20

本日(2013/07/20)の

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取材を受けたのが
今週の火曜日。
テーマは
「若者と政治・選挙」論。

 

自分でも
「録音しておきたかった~」
と思えるほど
面白い取材だった。

喋りながら
自分でも考えていなかったような
新しい視角が
どんどんと言語化されていった。

 

記者さんの問題意識は
「最近の若者は
 すぐに
 ウヨク、サヨクとか
 原発賛成か、反対かとか
 白黒つけたがるような感じがするが
 なにが原因なんだろう?」
ということだった。

 

育ってきた「世代」が原因なのか、、、と。

私は「世代」に原因があるのではなく
今の「環境」にあるんじゃないかと思う。

 

ソーシャルメディアの中で
生きていかざるを得ない環境だ。

ソーシャルメディアの発達が
私たちの生活や価値観や行動様式を
どう変えたか。

 

一つ目は、
誰でも
自由に情報発信ができるようになった。
発言ができるようになった。
しかも、相手は
生身の人間ではなく
PCはスマホを通して。
だから、自由に
場合によっては過激になる。

 

二つ目。
その過激な発言が
ソーシャルメディアを通じて
目立ち、広がる。
だから、私たちは
「最近の若者は
 すぐに
 ウヨク、サヨクとか
 原発賛成か、反対かとか
 白黒つけたがるような感じがする」
ように感じてしまう。

 

三つ目は、
自分の価値観に会う人
だけとお友達になれる。
つまり、世界は
その価値観が多数のような気になる。
自分が正義のような気になる。
意見の会わない人は
「ブロック」できる。
もっと言えば、
自分を多数化、正義化できるのだ。

 

四つ目は、
レッテルを張りやすくなる。
というか心の中で
自然に張ってしまっている。
今までは
会って、話してみて
初めてわかる
その人の思想や行動や価値観が
今は、FBを通じて
常に情報提供されるから
「その人はそんな人だ」
とレッテルが貼られる。

 

五つ目は、
「よくわからないんで…」
「よく知らないんで…」
が言えなくなった。
すぐに調べられる。
マスコミ、ソーシャルで
情報があふれかえっている。
だから、
わかった気になっていて
何でも、発言、価値判断できちゃう。


そして、それは若者だけではない。
30代だって
40代だって、そうなのだ。
若者が
ソーシャルメディア
使いこなしているから
若者だけがそう見えるような気がする
だけじゃないか。。。

実際
「被災地瓦礫受け入れ」の問題を
例にとっても…

なんてことを1時間半も話して
こんな短い記事になってた(笑)