食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


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宮崎での「学力を高めるための言語能力・読書習慣のつけ方セミナー」

今日は、5:00起床、朝一で
福岡空港から宮崎へ。

 

機内から
雲海が見えました。

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福岡、熊本、佐賀に続く
宮崎での
「学力を高めるための言語能力・読書習慣のつけ方セミナー」。

会場の、
宮崎大学 330記念交流会館は
とってもステキなホールでした。

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何よりも、
70名を超える参加者の皆さまが
熱気にあふれていて
ノリノリでお話しさせていただきました。

言語能力、読書習慣のお話だけでなく
これからの社会がどうなるか
鉄板の食育ネタ
夢と志の話、等々
ノリノリでお話しさせていただきました。

 

f:id:kab-log:20171112111252j:plain

楽しかった。

 

来場いただいた皆さま
本当にありがとうございました。

 

さて、明日も、
5:00起床、朝一で
福岡空港から石川県に飛びます。

 

今週は
月・火、石川
木曜、沖縄
土曜、熊本
日曜、福井と
全国ツアー。

 

そうそう。

 

 

昼食に立ち寄った
『ふなや』のふなやんから
「ゴーシ先生、ビジネス書、
 書かないんですか?」
とリクエストされたので
明日の機内から書き始めます。

子どもは未来からの留学生

九州大学には
たくさんの留学生がやってきます。
特に、中国、韓国、ベトナムミャンマーカンボジア…。
アジアからの留学生が多く
私が所属する研究室なんか
大学院生の大半が留学生で
どこの国の大学かわからないほど。

 

では、なぜその学生は
留学してくるかというと
「自国に帰って役に立つ何か」を
学ぶためです。

 

逆説的に
なぜ、ハーバードとかケンブリッジとか
欧米の大学から
九州大学に留学に来ないかというと
簡単に言えば
「研究では学ぶことがないから」。

 

むしろ
私たちが
ハーバードとかケンブリッジ
に留学させていただいて
学させていただきたいと願っています。

 

いずれにせよ
留学生は学びに来るのです。

留学先では
自国に帰ってから
役に立つ学びを
提供する必要があります。

 

さて。

 

先日、飛岡先生とお話しさせていただいた際
「子どもは未来からの留学生」
というキーワードを頂きました。

 

膝を叩きました。

 

子どもが生きるのは未来です。
その未来に役に立つ学びを
提供しなければなりません。

 

でも、今の親、大人は
過去を生きていて
その過去の経験や価値観を
必死で子どもたちに教育しようとしています。

 

未来に役に立つはずがない。

 

テクノロジーは
指数関数的に発達します。

 

私は、「親を軽々と超えていくこと」
が大事だと思っています。

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とすれば、
親が子どもを教育するなんて
とてもおこがましいことだと思います。

 

普通の親は
未来なんて予想も理解もできていません。
「できるだけいい高校に…」
「できるだけいい大学に…」
「大手企業に入れば一生安泰…」
なんて20世紀型・成長社会価値観を引きずっています。


そんな親に育てられたら
子どもがかわいそうです。


自分よりも
未来を見ている人に
教育をお任せしたほうが
絶対に子どものためになる。


ちなみに
学校の先生も
全然未来を予想も理解もできていないので
学校教育にだけ
子どもを委ねるというのも
私からすればリスキー。


だって
子どもは未来からの留学生なのだから。


親の役割は
絶対的な愛情を注ぐこと。
自己肯定感を育むこと。

教育庁にモノ申してみた

11/10(金)午後は
ある小学校の研究発表大会で基調講演。

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この小学校は
学校給食研究指定校に指定されていて
約3年間、教員研修にお伺いし
講演、アドバイスさせていただきました。

 

その集大成ともいえる
研究発表大会。

 

本当に実践・研究内容、
その発表は充実していました。
子どもたちの朝食摂取状況調査を行い
その改善を図り
「弁当の日」を行い
ゲストティーチャーを招いての農業の授業を行い…
と本当に充実していました。

 

ただ、充実しすぎていて
先生方は大変だっただろうなぁ…
って正直に思いました。

 

そこで、基調講演の最後に
こんな話を付け加えました。

 

 


本当に素晴らしい
実践、研究発表でした。
でも、先生方は大変だったでしょう。
今日の発表のために
相当な準備が必要だったでしょう。
発表された先生、
昨晩は何時に帰りました?
(22:30です)
でしょう!

食卓が大事、って研究発表しながら
先生のお家が食卓囲めてない。

 

そもそも
食べるって楽しいことです。
子どもたちも給食は楽しい。
それを研究しないといけないからと言って
アンケートとったりし始めると
先生方は、
食を、給食を楽しめなくなるのではないですか?

 

先生方が楽しくなかったら
子どもたちは楽しくないでしょう。

 

とっても素晴らしい発表だったけど
「もう二度としたくない」
なんて思った先生もいるかもしれません。
もしかしたら
校長先生も
「うわ~指定された…」
なんて思ったかもしれません。

発表を聞きに来られた
他校の先生は
「素晴らしいけど、絶対ウチはあたりたくないよね」
なんて思っているはずです。
(うん)

 

こんな素晴らしい実践なのに
みんながそんな風に思うということは
残念なことです。

 

他校の先生が
「ウチの学校でもやろう!」
と思えるような感じにしなきゃ。
他校の校長先生が
「次はウチに指定してください!」
って思えるような仕組みにしなきゃ。

 

教育庁の方々は
そんな制度設計にする必要があります。
教育レベル向上のための
研究指定だと思いますが
そんな罰ゲーム的では
広がりません。

 

先生たちのモチベーションが上がるような
インセンティブを設けるなど
そんな制度設計をする必要があります。

 

先生たちが楽しくないのに
子どもたちが楽しいわけがない。

 

働き方改革が叫ばれています。
子どもたちは、そんな先生方に教育されて
大人になっていきます。
子どもたちは先生方の背中を見ています。

 

という、先生方の気持ちを忖度して
教育庁の方々への提言です。
(会場、笑い)

 

 


ゴーシ先生、
どんな場でも
言いにくいことも
ズバズバ言ってしまいます。

達川ヘッドコーチと!

11/9(木)は『ももち浜ストア 夕方版』、
生放送・生出演。

 

なんと、この日は
福岡ソフトバンク・ホークス
達川ヘッドコーチが
生出演。

 

しかも
スポーツコーナーだけでなく
ニュースから天気予報、特集まで
コメンテーターとして
出っぱなし!

 

私のコメント時間が削られるのは
哀しいことですが
それでも、嬉しい!

 

普通はこんなことはなく
TNCスポーツ部が
達川ヘッドとの信頼関係を結んだ成果らしいです。

 

で、達川ヘッド、
リハ室に到着。

正直、近寄りがたいようなオーラはなく
いきなり冗談を連発する
気のいい広島のおっちゃん。

 

ユニフォームにサインを頼んでも
快く応じていました。

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ちなみに
ユニフォームへのサインは
机の上でしたりせず
空中で四方を思いっきり引っ張ってします。

 

目の前でサインを見て
初めて知りました。

 

オンエアー中は
台本そっちののけで
達川ワールド。
喋り続けました。

ゴーシ先生、隣で
感嘆しているだけ。

 

リハ室、オンエアーの間。
いろんな裏話も聞けました。

 

それ以上に
達川さん、いい人
というか気さくな広島のおっちゃん。
ファンになりました。

 

この日の特集は、糸島で
「柳田を連れて糸島に行く!」
と宣言してくれたので
そのときはご案内します!

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もし、イジメられたらどうすればいいですか?

www.goshisato1973.info

 

ある小学生から相談を受けました。

イジメられているのだと言います。

 

学校の先生に相談しても
「直接その場を見ていないので、指導も注意もできません」
って言うとのこと。

 

相手の親に相談しても
「うちの子がそんなコトするはずありません。
 オタクのお子さんがウソをついてるんじゃないですか?」
って言うとのこと。

 

だから、その子は、
私が書いた「ニワトリの尻つつき」の記事を思い出しながら、
ガマンし続けているのです。

 

だけど何も解決しない。
だから私に、直接、相談しに来たとのことでした。

 

動揺しました。
目の前が真っ暗になりました。
何も言えなくなりました。
怒りもこみ上げてきました。

 

私は、その子に
「イヤだな~って思ったら、学校、休めばいいよ」
ってアドバイスしました。

 

そうしたらその子は、
「先生がズル休みはいけないんだって」
って言います。

 

鳥肌が立ちました。

 

こういう真面目で賢くて強い子が、
ガマンの限界を超えたときに、
「自分の命で、自分の正しさを証明してみせる」
なんて思っちゃうのかもしれません。

 

学校に行かないなんて全然アリ。

 

わざわざ「あなたのことが嫌いだ」
っていうような環境に身を投じなくていい。
一生の問題です。

 

ある授業で、学生からの質問を受け付け、
私がそれに答えるという、
質疑応答の時間を設けました。

 

前から順に、学生に質問させていたのですが、
ある男子学生は、とても混乱した様子で質問できませんでした。

 

授業終了後、その彼が、私の元にやってきました。

 

話を聞けば、皆の前で発言しようとすると、
小・中・高とイジメられた経験がフラッシュバックするのだと言います。
鉛筆を投げられ、椅子をひかれ、ヤジが飛び、
そんなことが思い出されて混乱し、
ドキドキして、パニックになって何もできなくなるのだと言います。

 

このレベルまでなると、
PTSD心的外傷後ストレス障害)とか、
PD(パニック障害)なのかもしれません。

 

いじめの問題を議論していると、
「いじめられる方にも原因がある」
なんてことを言う人がいます。

 

そんなことは絶対にありません。

 

100%、いじめる方が悪い。

 

 「いじめられた経験もいい経験になる」
なんてことを言う人がいます。
ある意味、事実でしょう。

でも、それは、その強さがある人が言える言葉です。

 

彼のようなレベルになると、
これからいろんな面接を受けたり、
人前で発表したりする際に、
本当に苦労するでしょう。

 

いじめが人の一生を狂わせることもあります。

 

だから、わざわざ、
そんな環境に身を投じなくていいのです。

 

やさしさと思いやりで満ちあふれている社会もあります。
やわらかさとあたたかさで満ちあふれている世界もあります。

 

あなたのことが、大好きだって、
必要なんだって、
かけがえのない存在なんだって、
言ってくれる人がいっぱいいます。

 

 

 

なぜ、イジメはいけないのですか?

patakokun.hatenablog.com

 

以下の原稿を書いたのは
ケンの相談に乗っていたとき。
ケンのために。

 

--------

文部科学省の「問題行動調査」によると、
小中高校などで平成22年度に、
イジメを認知した件数は7万7,630件。

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同調査によると、平成23年度の児童生徒の自殺者数は200人。
前年度より44人増加しています。
うち、明確に「イジメが原因」とされているのは4人ですが、
「不明」が58%と最も多く、
その中に「イジメが原因」というケースも含まれている可能性があります。

 

小学校や中学校で、こんな質問をします。
「大学の中ってイジメがあると思う?」
「大学生ってイジメしていると思う?」
子どもたちは、「あると思う」と答えます。

 

大学でのイジメ、大学生のイジメ。
私の知っている限りありません。
驚きましたか?


もしかしたら、
皆さんの中にも
「イジメたい」
「イジメは当然」
という気持ちがあるかもしれません。

 

生物学では、
オメガ個体という考え方があります。

群れで生活する生き物で、
群れの中に順位が発生する生き物がいます。

その順位が最下位である個体がオメガ個体です。

 

多くは身体が小さかったり弱かったりします。
いつも他の仲間から、
突かれたり、追っ払われたり、
エサが足りないと、
なかなかエサにありつけなかったりします。

 

ニワトリもそうです。
ストレスが溜まると、
弱いニワトリの「尻つつき」をします。
腸が出てくるまでつついて、殺しちゃうこともあります。

 

生き物の本能なのでしょう。
弱い個体を排除するほうが、
生物学的には、エサなどの資源をより有効に利用し、
種全体が生き残りやすくなるからでしょう。

 

だからといって、イジメが許されるわけではありません。

 

話を戻します。

 

普通の大学生はイジメなんかしません。
イヤだったら、嫌いだったら
付き合わなければいいのです。

 

高校までのように、
ずーっと一緒に学校生活を送らなければならない、
ということはありません。

 

少しは、陰口とか悪口とかはあるかもしれませんが、
いわゆる、イジメなんてありません。

 

逆に、そんなこと大学生になってやっていたら、
アホと思われます。

 

私達の世代は、子どもの頃、
カエルに爆竹をつけて爆発させたりしていましたが、
今はしません。

そんなこと大学生になってやっていたら、
アホと思われます。

 

おそらく、子どもは、
純粋な興味や好奇心や残虐性を、
理性によってコントロールできないのでしょう。

 

行動や感情をコントロールするのは、
脳の前頭前野という部分です。
子どもは、まだ、
この前頭前野が十分に発達していないのです。

 

つまり、「イジメたい気持ち」なんてそんなものなのです。
大人になるまでの、
前頭前野が十分に発達するまでの、
行動や感情を理性的にコントロールできるようになるまでの、
わずか、一時期のものなのです。


よく「イジメられる側の気持ちになって考えよう」
なんて言われていますが、
おそらく、イジメをする子どもたちは、
「イジメられる側の気持ちになって考える」
なんてことはできないでしょう。

 

前頭前野が十分に発達していないから、
相手の立場になって考えるとか、
相手の気持ちを思いはかる、
なんてことはできないのです。

 

相手のために、
イジメをしたらいけない、
のではありません。

 

自分のために、
イジメをしたらいけない、
のです。

 

今、「イジメたい」気持ちがあったとしても、
そのわずか数年後には、
そんな「イジメたい」気持ちは無くなります。

 

絶対になくなります。

 

そのときに絶対に後悔します。

 

もし、そのイジメが原因で、
誰かが不登校になったり、
自殺したりするとしましょう。

 

おそらく、一生、そのことを背負い、
引きずって生きていかなければならなくなります。

自分の人生で嬉しいとき、
例えば、大学に合格したり、
恋人ができたり、
成人式を迎えたり、
就職したり、
結婚したり。

 

その度に、頭の中に、
あのときのイジメが思い出されるでしょう。

 

子どもが出来たら、分かるはずです。
どんなにわが子が愛しいかを。
親にとって大切な大切な存在であるかを。
そのイジメられた子だって、
同じように、
その子の親からすれば愛しく大切な存在だったのです。

 

そのことを痛感するでしょう。
後悔の気持ちを強くするでしょう。
「自分があんなことしなければ、あの子も今頃…」
って思うはずです。

 

大人になれば、そう思えるようになるのです。
それが大人になるということです。

 

そんな人生はツライです。
だから、自分のために、自分の未来のために、
絶対にイジメなんかしないほうがいいのです。

 

続きはコチラ↓ 

www.goshisato1973.info

 

 

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飛岡健先生と「収穫加速の法則」

11/8(水)は、18:30から
D1アカデミーで講演。
会場のNSビル・カンファレンスルームは
都庁や新宿の摩天楼を見下ろすとっても素敵な空間でした。

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それ以上に刺激的だったのは
塾長の飛岡健先生とお話し、懇親できたこと。

 

飛岡健先生。

東京大学大学院工学系研究科博士課程(航空工学)修了。
現代人間科学研究所設立。
サンリオ、セガ、味の素、キリンビールIBMシダックス
多くの企業の顧問のほか、
金沢工業大学客員教授などを歴任。

 

 

 

お話を聞いて
一瞬でわかるのが
読書量、知識量、情報量がハンパない。
それだけでなく
一流企業の顧問を務められてきた
経験量がハンパない。
それに裏付けられた
思考力、哲学が深い。

 

これからの社会がどうなるか
教育、子育ての事
大学のこと、等々を
いろいろとお話しさせていただきながら
意気投合、、、したと自負しております。

 

 

印象に残っているのが
「収穫加速の法則」。

これは、テクノロジーは指数関数的に発展する
というもので、ただテクノロジーだけではなく
ビジネスでも勉強でも、成長でもそう。
アウトプット量は
インプット量・蓄積量と指数関数的に発展する
とも言えます。

 

つまり何かを始めた場合
しばらくは横ばいなんだけれど
あるブレイクスルーポイントを超えると
爆発的に伸びる。

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とすれば、大切なのは
そのポイントまで継続できるか
努力できるかということになります。

 

さて。

 

懇親会の場で
飛岡先生にこんな質問をしてみました。

 

企業顧問やコンサルティングの仕事も
指数関数的だと思うんです。
あるポイントを超えれば
爆発的な依頼が来るけど
それまでしばらくは横ばい。
そもそも、ゼロを1にするのが
すごく難しくてスタートアップが大事だと思うんですけど
飛岡先生はどうされたんですか?

 

飛岡先生の答え。

 

 

博士課程取得後
自分の将来について考えました。
このまま、大学や研究所に勤めても
40くらいで主任研究員とかがいいところ。
出会う人もそこそこ。

じゃぁ、自分でやったほうがいい
と会社を設立。

36歳の時にゴマブックスから『科学と遊ぶ本』を出版。
それが社会的反響を呼び
経団連の会長の目にとまり
勉強会でお話しさせていただくようになり
それ以降、顧問、コンサルの依頼が来るようになった。

 

とのこと。

 

飛岡先生、しみじみと
「本を出版するって、すごく大切なんですよ」

 

私、18、19冊出版してますが
企業顧問の依頼なんて来ません(笑)

 

 

でも、すごく勉強になりました。
そして自己確認できました。

 

自分の考え方、やり方、生き方は間違っていない。

 

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