食育研究家。九州大学講師/糸島市行政区長/1973年、大分県生まれ。農学博士。/年間の講演回数は100回を超え、大人向け学びの場である「大人塾」「ママ塾」「mamalink塾」等も主宰/主な著書に『いのちをいただく』『すごい弁当力!』『食卓の力』など、いずれもベストセラー/新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数


official web: http://goshisato1973.com/


佐藤剛史の著作一覧


佐藤剛史への講演依頼

講演依頼フォームはコチラ


佐藤剛史の講演のサンプル動画


佐藤剛史への連絡は→goshisato1973@gmail.com

友だち追加

天ぷら ひらお天神店 閉店に密着!

4日(火)夕方は
ももち浜ストア 夕方版』
にコメンテーターとして出演。

新コーナー「とことん!!」
のテーマは
「天ぷら ひらお天神店 閉店に密着!」
でした。


天ぷらひらおとは、
「安い!早い! 美味い!」の博多の庶民的天ぷら屋さん。

その特徴は…

  • 食券制度
  • 定食でも700円を前後とリーズナブル
  • 厨房と向かい合わせのカウンター席
  • 揚げたててんぷらが1品1品提供
  • 名物、絶品塩辛、食べ放題

秘密のケンミンshowでも紹介され
これらは博多スタイル(福岡スタイル)として
全国に広まりつつあります。

 

さて、天ぷらひらおは
基本的に郊外型なのですが
唯一の都心型店が「天神店」。

天神東宝ビルの1階にあります。

f:id:kab-log:20170407075740j:plain

f:id:kab-log:20170407075750j:plain

(写真は http://poohsuke.blog.so-net.ne.jp/2013-06-13 より)

天神店の1日のお客様の来店数は約650名!
大人気です。

 

しかし、ビルを所有する東宝が、建て替えを発表。
ビル内で営業している
「天ぷら ひらお 天神店」が、
2017年3月27日に閉店することになりました。

 

仕込みの段階から密着取材。

ナスの量も、ピーマンの量もハンパない。

1日のお米の準備量は90kg。

そしてひらおといえば名物絶品塩辛。

f:id:kab-log:20170407080326j:plain

こんな感じで食べるわけです。

f:id:kab-log:20130315134100j:plain

で、聞けば、天神店の
1日の塩辛消費量が60kg!(驚)

お米が90kgなのに!!

 

当日は、開店から21:00過ぎまで
行列が途絶えず、
客数、売り上げ過去最高を記録し
天神店の歴史に幕を下ろしました。

 

現在、大名で新店舗を
開店予定だそうです。

 

正直、40をすぎたおっさんには
ひらおはかなりヘビーなので
数年、行ってませんでしたが
VTRを見ていて
久しぶりに行きたくなりました。

 

でも、食べてると
行列を作っている人に
「早く食べろよ!」と
後ろから見つめられている気がして
あれがイヤなんだよね。

「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」レポート⑥

16:20~

最後のセッションは
「教育に競争を持ち込むべきか?学歴ってどうなの?」

f:id:kab-log:20170403132618j:plain

  • 学力、コミュニケーション力は必要。
  • 学力と学歴は?
  • 企業の採用では「学歴」は見ていない。面接での人間性。「一緒に仕事ができるか」。
  • 何かを極めるためには大学は必要。しかし、研究機関としての大学と教育機関としての大学は別。
  • 人と比べることには意味がない。
  • 議論されているのは高学歴の話で、実は、学歴が問題とされるのは「高卒」。学歴問題も幅が広い。
  • 勉強を「いいもの」として捉えさせなければならない。
  • 教師も、(これからの社会や、働き方等が)分かっていない。見えていない。
  • 教師がキャリア教育できるだけのキャリアがない。
  • 変化する社会に適応するためには、学び続けることが必要。
  • それが幸せに生きる力となる。

<おまけ>

ディスカッションではフィンランドの教育、事例が紹介されました。

f:id:kab-log:20170403133456j:plain

フィンランドでは…

  • 宿題ないけど学力世界一。
  • 競争やめたら学力世界一。
  • 学力は学校でつけるもの。
  • 塾がない。
  • 25人学級を4人で見る。
  • 小学校1年生が重要。
  • インクルーシブ教育が徹底されている。
  • 13:00くらいに学校から帰り、いろんなことをやっている。
  • 職員室に必要なもの。ソファーとコーヒー。

新城先生のレポートを特別にご紹介。

f:id:kab-log:20170403134050j:plain

f:id:kab-log:20170403134054j:plain

f:id:kab-log:20170403134118j:plain

f:id:kab-log:20170403134125j:plain

f:id:kab-log:20170403134136j:plain

f:id:kab-log:20170403134138j:plain

f:id:kab-log:20170403134139j:plain

f:id:kab-log:20170403134142j:plain

f:id:kab-log:20170403134147j:plain

「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」レポート⑤

15:50~

「学校の役割、学校で身につける力」
「家庭の役割、家庭で身につける力」
「地域の役割、地域で身につける力」は?

f:id:kab-log:20170403131149j:plain

 

<前提>

  • 子どもは社会の子どもである。
  • 欠けてる部分を支えあう必要がある。
  • 人として「子どもの幸せ」を願う仲間であり、総力戦。
  • 重なり、のりしろが必要。

<学校>

  • 多様性を学ぶ。
  • 社会性を学ぶ。
  • 協調性を学ぶ。
  • 学力を身につける。 ※プロとしてちゃんと身につけさせる。プロとして子どもの学力に対して、責任を持つ必要がある。
  • 能力を引き出す。
  • 集団生活。
  • 愛着不全の子どもには、愛情を与える。
  • 発達障害に対しても適切な対応をする。

<家庭>

  • 安心感
  • 無条件
  • 衣食住
  • 居場所
  • 生きる基本
  • 子どもの特性
  • 基本的生活習慣
  • ※家庭の時間、暮らしの時間が短くなっている

<地域>

  • 多様性を学ぶ
  • 保険的居場所
  • 世代間交流
  • 経験し試行する場
  • ※個別化、自由化がすすんでいる。
  • ※習い事が多く、地域活動に参加できない。
  • →カリキュラムにしちゃおう

 

「稲益コメント+α」

  • もともとは「地域」しかなかった。
  • 地域の中で家庭が再生産されていた。
  • その「地域」「家庭」の機能を学校が担うようになり、肥大化している。
  • そもそも学校には、そういう機能を有していない。
  • 学校が忙しすぎる。
  • 海外で部活はない。すべてクラブ。

(つづく)

 

 

「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」レポート④

15:15~

後半戦はグループワークでstart。

①改めて「学力」とは何か?
②これからの社会を生き抜く力とは?
③それをどうやって身につけさせるか?

f:id:kab-log:20170402184749j:plain

<グループ1>

学力とは?:よりよく生きる力

これからの社会を生き抜く力とは?:

  • できる
  • する
  • 思う
  • 我慢する(続ける)
  • 選ぶ

それをどうやって身につけさせるか?:

  • 体験させる
  • 本物に触れさせる
  • 深く考えさせる

<グループ2>

学力とは?:

  • 生きていくために、身につく、つける知識
  • 知りたいと思う力
  • 思考を止めない、考え続ける力
  • やってみること
  • 自立

これからの社会を生き抜く力とは?:

  • コミュニケーション力
  • 真似する力
  • 実践力(トライ&エラー)
  • 他喜力&自喜力
  • 表現力

それをどうやって身につけさせるか?:

  • 環境
  • やってみせて、言って、させる
  • 見守る力
  • 「失敗してよかったね」精神

<グループ3>

学力とは?:これからの社会を生き抜く力

これからの社会を生き抜く力とは?:

  • 創造力
  • 没頭力
  • 自己肯定感
  • 受容力
  • 語彙力
  • 学び続ける力
  • 共感力

 キーワード:やる気、意欲、達成感、承認、愛情、所属感、居場所

 

<グループ4>

学力とは?:

  • 学力はそもそも持っている。学力が発現しないのは環境の問題?
  • これまでの学力観…人生うまくいく
  • これからの学力観…自分で幸せになるための力。ある目的のために身につける必要がある力。
  • 学力によって意味されるもの 小学校:五教科 人生:幸せ、夢を実現する力

 

<グループ5>

学力とは?:

  • 学ぶ力
  • 学ぼうとする力
  • 生きて働く力
  • 勉強し学び、頭と心を育てる
  • 意欲、知識欲
  • 伝える力
  • つなぐ力
  • 学びが学力を包含する
  • 学び方を学んでいる

これからの社会を生き抜く力とは?:

  • 想像力
  • 創造力
  • 言語能力、語彙力
  • 問題発見能力
  • 問題解決能力
  • 実践力・行動力
  • マネジメント能力(優先順位と段取り力)
  • 主観性と客観性 

 

「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」レポート②

14:00~ 【WORK2】

「話題提供」

f:id:kab-log:20170402093911j:plain

 

<大畑先生>

  • これまでの教育は「北極星」を指し示し、そこに向かわせておけばよかった。
  • これからの教育は子どもたちに「コンパス」を持たせる必要がある。
  • 「いかに生きるか」が重要になった。
  • そのためのロールモデルが必要なのに、欠落している。
  • 子どもたちの3割しか、地元に戻ってこない。
  • グローバル人材の養成は必要だけど、ローカルを守る人材も必要。
  • なぜ戻ってこないのか?→「遊ぶところがない」「楽しめてない」「不便」
  • 地域で活き活きと暮らしている大人の生き方を見せる。対話させる。
  • そのことを通じて「自分のこととして考える」。
  • 島根県益田市では「ライフキャリア教育」を実践している。

f:id:kab-log:20170402095022j:plain

<佐藤コメント>

  • 地方創生、移住に必要なのは「イエ」「カネ(仕事)」「教育」。
  • なぜ、都市に人が集まるかは、仕事があるから。
  • 田舎で生きていくには創業、起業する力が必要。
  • しかし、現在の教育はサラリーマン養殖になっている。

 

<福田先生>

  • 小学校1年生の担任は、全体(学校、家庭、等々)が見える。
  • AIの発達。しかし、AIは処理する力。
  • 人にはクリエイティビティがある。感性がある。
  • 自発性、自己目標、自己実現が重要。
  • 「文字」を早期教育しても、文字力は9月には同じになっている。
  • 遊んでいるかどうかがクリエイティビティの差になる。
  • その意味で、コミュニケーションのある遊びが重要、特に昔遊びはいい。
  • 段取りできない子ども。バランスが悪い。inputに偏りすぎている。outputとのバランス。
  • 勉強とは、学歴ではなく脳のトレーニング。
  • 「競争」ではなく「共創」が子どもの力を伸ばす。

f:id:kab-log:20170402100109j:plain

<稲益先生>

  • 「わからない」「教えて」と言えない子どもが増えている。
  • 答えを丸写しして提出する子どもがいる。
  • 思考停止になっている子どももいる。
  • 「意味わからん」「めんどくさい」で思考停止。
  • 子どもたちの目の前に提示されるのは完成型ばかりだからでは?
  • 「できない」から「動かない」「動けない」。
  • そしてやる気がはぎ落されていく。
  • 授業を静かに座って時を過ごす子ども。
  • 学校の授業はショーになっていないか?
  • 誰のための授業なのか。
  • できるようになるというプロセスが重要。
  • 不便さが力をはぐくむのでは?
  • やりたいときにやらせていない。

f:id:kab-log:20170402101114j:plain

 

<田上先生>

  • まずい料理を提供し、客が文句を言っているのに、それを改めないような教師。
  • 一流のスポーツ選手がいるように、一流の先生がいるはず。
  • 全国の先生を見て回った。
  • 「英語プレゼン」「夢プレゼン」「ミニレクリ」「立候補ジャンケン」。
  • 学校、教室は楽しい場所。
  • やる気を出してOK。それは素晴らしいことだという雰囲気づくり。
  • 英語を学ぶこと自体は、しょせんスキル学習。
  • そのあとに何ができるか、どんなパフォーマンスができるかが大事。
  • 未来につながっていないと意味がない。

f:id:kab-log:20170402101710j:plain

 

<比良松先生>

  • 「失敗から学ぶ」
  • 「人の中にある悪魔と天使」
  • 道徳性は遺伝する。
  • 脳科学的に見た学ぶ意味。
  • リーダーの条件「ビジョン」「共感」「実行」「積極性」「慎重さ」。
  • それをすべて兼ね備えている人は少ない。
  • チームが大事、多様性が大事。

f:id:kab-log:20170402102042j:plain

比良松先生からの補足memo。

脳科学的に学ぶ意味で補足です。

私の考えは、
泰三先生の
「勉強とは、学歴ではなく脳のトレーニング」
が近いように思います。

剛史先生がいつか取り上げていた、
認知バイアスや確証バイアスのような、
脳の思い込みは、
まさに、システム1の弱点です。

そのバイアスに陥って、
社会が不幸にならないようにするために、
システム2を使って、
エネルギーを使い、
時間をかけて理性的に考えること。

(確か、「動的平衡」の著者、
福岡伸一さんも同じようなことを述べていたと思います。)

それが学ぶ意味だと考えています。

学校の先生たちに是非読んでいただきたいのは、
ダニエル・カーネマンの「ファスト・アンド・スロー」です。

人間の道徳性の進化について用いた
ジョナサン・ハイトの
「社会はなぜ左と右にわかれるのか―
 ―対立を超えるための道徳心理学」
では、カーネマンの言うシステム1と2を、
象と象使いに例えてわかりやすく説明されています。

道徳性の進化と未来への提言としては、
最近日本語訳されたジョシュア・グリーンの
「モラル・トライブズ」が面白いです。

 

会の最後の方で議論した幸福感については、
ハイトの「幸せ仮説」や
カーネマンのTEDトーク「経験と記憶の謎」が参考になるかと思います。

 

(つづく)

「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」レポート①

全員参加型シンポジウム
「これからの社会を創る子どもたちの学力と教育を考える」

13:30 start
ゴーシ先生による認識の共有と問題提起。

f:id:kab-log:20170402092222j:plain

f:id:kab-log:20170402092226j:plain

13:45~ 【WORK1】
「どんな話ができたらいいですか?」
「何を明らかにしたいですか?」

f:id:kab-log:20170402092546j:plain

  • ヒトはなぜ学ぶのか?
  • ヒトはどういう存在か?
  • 学びのモチベーションを維持するには?
  • 楽しい教育とは?
  • 幸せになるための教育とは?
  • 目標達成のための教育
  • 人とつながる力の育成
  • 教育の基本的考え方
  • 子どもとの向き合い方
  • 学校外での教育
  • 子どもと地域
  • 先生と親
  • 子どもの自立と親
  • 家庭の教育力
  • 母親の安定
  • 幼児期に必要な学び、体験
  • 教育に競争は必要か?
  • 教育の限界、教育の産業化への対応
  • AIについて
  • これからの社会に求められる資質、力
  • 大学生は何を信じて生きていくか?

(つづく)